物語のはじまり

さて、
プロフィール物語も
とりあえず書き終えました。

 

これを参考に、
自分のプロフィールも作っていきましょう。

 

で、昨日は
ミッション・インポッシブルを観てきました。

 

それも踏まえて今日も、
「物語のはじまり」の続きを読む…

プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

『今月いっぱいで
辞めてもらおうと思う。。。』

 

会社に向かう
JR南武線の電車の中、

時間は8:30頃だったかな。
当時所属していたコンサル会社から
僕はクビを宣告されました。

 

しかも伝えられたのはメールで。。。

しかもメールくれた相手は
会社外部の人。。。

 

電車の中で僕は、
しばらくボ~っとしていました。。。

 

ガタンゴトン

ガタンゴトン

ガタンゴトン

・・・

・・・

 

目を閉じると、
その時の電車内の光景が思い出されます。

 

通勤ラッシュで
ぎゅうぎゅう詰めにあっている

会社員や学生達。

 

いつもと変わらない電車が走る音。

 

立川駅の始発から乗車している僕は、
ぎゅうぎゅう詰めの車内で
いつもどおり座席に座っていました。

 

しかしその日は、
いつもと違いました。

 

当時まだガラケーだった
携帯でメールを見ながら、

呆然とする僕。。。

・・・

・・・

・・・

 

懐かしいですね。

 

しかしそれから数年後、
僕はコンサル会社を立ち上げました。

 

そう、
コンサル会社をクビになった僕は、
コンサル会社の社長になったのです。

 

今、僕はこの物語を、
スタバで書いています。

僕の家から車で約10分。

 

仕事はいつも
このスタバでしています。

 

僕の仕事はPC1台あれば、
どこでも出来ます。

 

いえ、今はもう、
スマホさえあれば、
最低限の事も出来てしまいます。

 

そのため、

スタバでコーヒーを飲んでいる時でも、
買い物をしている時でも、
旅行に行ってる時でも、
食事をしている時でも、
寝ている時でも、

自動的にお金が発生しています。

 

朝起きて
PC画面で確認する頃には、

前日1日だけで、
数万円という報酬画面が確認されます。

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今はそんな生活をしています。

 

さらに現在僕は、
起業家育成に力を入れています。

 

起業を目指している人、
起業に興味がある人、
ちょっとでもお金が欲しい人、

そんな人達に、
ゼロからビジネスモデルを作り、
起業するための
指導・支援をしています。

 

こちらもオンライン講座で
スクール形式にしていますので、

仕事はもっぱらPC1台で完結。

 

今もスタバでコーヒーを飲みながら、
顧客の対応をしています。

 

僕は、
テレビで華々しく紹介されるような
起業家ではありません。

※彼らより男前ではありますがww

 

住まいは六本木ヒルズではなく、
北海道札幌市の賃貸マンションです。

※札幌は礼金ゼロなので有り難い

 

時計はロレックスではなく、
スマホの時計です。

※時間を確認するだけなら十分

 

車はベンツではなく、
中古で買った四駆車です。

※雪道を走るには最適

 

一応、会社を持ってますので、
僕は社長です。

 

しかし、
事務所はありません。

しいて言えば、
いつも仕事している
このスタバが事務所です。

 

社員はいません。

しいて言えば、
仕事を手伝ってくれている
隣にいる妻が社員です。

 

顧客は全国にいます。

でも、顧客の大半が
僕の顔を知りません。

それでも、
顧客からはもの凄く感謝をされています。

そして、顧客から多くのお金を頂いています。

 

僕がいつも行くスタバの店員は
僕の仕事を知らないでしょう。

 

僕がいつもジャージで行く、
ローソンの店員は、
僕の事を暇なフリーターか
大学生とでも思っているでしょう(笑)

 

僕の事を知ってる
家族と友人以外は、

僕が毎月数百万円ほど
稼いでいる事を知らないでしょう。

 

そんな僕は
今でこそ起業家をやっていますが、
以前は会社員でした。

しかも、その会社員を
クビになった経歴を持っています。

 

しかし数年後、
僕はコンサル会社を設立しました。

コンサル会社をクビになった男が、
コンサル会社の社長になったのです。

 

将来、
起業を目指している。
起業に興味がある。
お金を増やす方法を知りたい。
お金に困らない生活をしたい。

そんなあなたには、
これからお話する僕の物語に、
いくつか共感をして頂ける部分があるでしょう。

 

共感をして頂けたら、

それはもう、
あなたの物語の始まりです。

あなただけの起業物語です。

 

起業というものは、
それほど難しくありません。

 

多くの人が、
起業するのにふさわしい
『過去の貴重な体験』をしてます。

 

その『体験』こそが、
起業の原動力になり、
サービス提供する側に必要な『資質』だと思ってます。

 

これを機に、
僕の過去の体験と
あなたの過去の体験とを
照らし合わせてみてください。

 

僕が起業出来たのなら
あなたにも十分可能です。

そんな僕の物語をご紹介します。

⇒ 第1話「両親に支えられた神童時代」へ続く

第1話「両親に支えられた神童時代」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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「出身は?」と聞かれると、
『名古屋』と答える人がいる。

 

実はそれらの多くが、
大都市・名古屋の隣の小さな街だったりする。

 

出身を聞かれた時、

「愛知」って答えたり、
実際に本当に町の名前を答えたりすると、

逆に理解されづらいから。

だから「名古屋」と答える。

 

その男が生まれた町も、
まさに名古屋の隣。

なんならちょっと越えれば
もう岐阜県だったりする。

 

名古屋の隣の街の中でも

田舎中の田舎。

究極の田舎。

 

そんなド田舎に
その男は生まれた。

 

その田舎からは、
後にも先にも、彼を超えるような男は現れていない。
(調査はしてない)

 

男の名は、「アラシ」。

 

後に、

「テレビで取り上げられる
 イケメン社長とは比べ物ならない
 日本の起業家の中では最も男前」

と自ら強く主張する
起業家へと成長する。

 

文字通り、嵐を巻き起こすのだが、
生まれた時はまだ「そよ風」に過ぎなかった。

 

アラシの両親は、二人とも地方公務員。

田舎であるので、
田んぼや畑を代々所有する兼業農家だった。

 

特別お金持ちではないが、
特別貧乏でもない。

 

ごくごく普通な平凡な家庭だった。

 

母親も普通。

父親も普通。

兄は不良。

 

そんな家庭環境から
アラシという天才(自称)が
突然変異として生まれた。

 

成績優秀。

スポーツ万能。

顔も男前。

全てにおいて他を圧倒。

 

全校児童120人程の
田舎の小さな小学校では、

当然、彼は、

 

『神童』

 

と、
崇められていた。
(正確には自分で呼んでいた)

 

小さい頃から、

近所の友達と外で遊び、
最新のゲームが発売されると、

みんなで家に集まりプレイ。

 

多くの友達に囲まれ、
すくすくと成長していった。

 

そんな時、

後に『人生の1つの分岐点』
となるイベントが。

 

それは、

『中学受験』。

 

両親は二人共、
地方公務員だったが、

教育には熱心だった。

 

こんな小さな田舎町で、
県下No.1の私立中学に
挑戦するという話になった。

 

仕方ない。

それくらいの
『神童』(自称)だったのだから。

 

中学受験の準備は
小学校5年生から。

 

アラシの生活は一変した。

 

今までは、学校が終われば、
毎日友達と遊ぶ。

または部活のサッカー。

 

しかし、中学受験の準備が始まると、
学校が終われば塾へ。

部活も途中まで参加したり
練習を休むように。

 

今までは家では
特別勉強してこなかった。

それでも学校では100点。

 

しかし家では
塾の予習復習をするように。

自然とテレビを見る時間も少なくなる。

 

すると、小学校の友達との
遊ぶ時間も少なくなり、
会話も少なくなり、

どことなく孤独感を感じるようになる。

 

中学受験というのは、親の勝負。
親がどれだけ頑張るか。

それにかかっている。

 

良い学校に進学し、
良い会社に就職し、
良い人生を送ってほしい。

 

親が子供に願う。
親が子供に託す。

そういうものだろう。

 

志望校は県下No.1の私立中学。
自然と決まっていた。

 

アラシ自身が

「そこに行きたい!」

なんて一言も言っていない。

 

むしろ、
小学校の友達全員と別れて、違う中学校に行く。

何故?

なんでそんな事するの?

 

それが大人の言う、

『将来のため』

だそうだ。

 

アラシはこの時、
まだ小学校5年生。

 

そんな将来の事を、
真剣に考えた事がない。

 

「大きくなったら何になりたい?」

保育園や小学校では、
必ずそんな会話になる。

 

アラシが
ハッキリ覚えてる記憶では、

「警察官」

というのがあった。

 

テレビや本で、
恐らくカッコよく描かれていたんだろう。

 

保育園の頃の文集には、

「ももたろうになりたい」

というのもあった。

 

これはさすがに記憶にない。

 

小さいころの夢というのは、
そういうものだろう。

 

アラシはこの時、はじめて
将来の事を考えるようになる。

 

「警察官になりたい!」

「野球選手になりたい!」

「サッカー選手になりたい!」

「お嫁さんになりたい!」

 

周りの友達は
目を輝かせながら夢を語る。

 

しかしアラシは、
夢を語れなくなっていた。。。

 

何故なら、その志望校から

サッカー選手になった人はいない。
後に総理大臣になった人ならいる。

そんな学校だ。

 

田舎の小学生が
思い描くような将来は、

その志望校に行っては、
到底なれないだろう。。。

 

頭の良いアラシだからこそ、
それは察する事ができた。

 

小学校5年生の段階で、
アラシには夢が無くなった。

 

・・・

 

月日は流れ、
アラシは小学校6年生に。

 

要領の良いアラシは、
塾や親が作ってくれた
受験のカリキュラムをしっかりこなし、

無事、志望校に合格した。

 

親はとても喜んでいた。

アラシも喜んでいた。

 

しかしそれは、“親用”の笑顔。

 

アラシにとっては、

「よくわからない」

というのがホンネ。

 

親が喜んでくれたのであれば、
それでいい。

素直にそう思っていた。

 

実はアラシは、
小学校の頃には全てを手に入れていたが、

唯一の『コンプレックス』があった。

 

それは、
自分の家が「お金持ちではない」
という事。

 

先ほども言ったが、
どちらかと言えば裕福な方なのだが、

親は二人とも仕事をしているし、

ゆとりがあるようには、
そこまで思えなかった。

 

親はアラシのために、
本当によく働いてくれた。

 

夏は海。

冬はスキーに連れて行ってくれた。

 

世間一般的には
幸せな家庭だろう。

 

ただ、
親がどうも無理をしてる。

アラシは子供ながらそう思っていた。

 

自分の受験勉強のために、

塾を用意してくれた。

お金を用意してくれた。

勉強に付き合ってくれた。

夜食も作ってくれた。

一緒に夜遅くまで起きていてくれた。

明日も朝から仕事だというのに。

 

自分のために、
ものすごくお金を使ってくれた。

 

幼いアラシにも
それは痛いほどわかっていた。

 

アラシにとって、

『お金持ち』というのは、
『お金が余っている』という感覚。

 

うちは

『お金は持っている』かもしれないが、

アラシ(子供)のために

必死で『作っている』

という印象を受けていた。

 

だからそれが、アラシにとって
妙なコンプレックスになっていた。

 

「金持ちになってやる。。。」

 

アラシの中で、
ふつふつと湧いて来たような感情。

 

アラシが初めてお金を意識した時。

 

そして、
小学校生活も間もなく終わる頃、
卒業文集を作る事に。

 

当然、お決まりの、

『将来の夢は?』

という項目がある。

 

隣の席の友達は、

「サッカー選手になりたい!」

 

アラシが小学校6年の時に、
Jリーグが発足された。

まさに旬の夢だろう。

 

そんな中、アラシは、
迷わずこう書いた。

 

『お金持ちになりたい!』

 

第1話 完

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子供の頃の家庭環境や考え方が
その後の人生の土台に
なっている事が多いと思います。

 

僕に関して言えば、

『両親が誰か(家族)のために
頑張ってお金を稼いでいる』

というのを見て育ってきました。

 

今の自分も、それと同じような気持ちで、
お金を稼ぐ動機になっている気がします。

⇒ 第2話「数々の猛者との出会い。勝てる土俵を探す」へ続く

第2話「数々の猛者との出会い。勝てる土俵を探す」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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ど田舎から生まれた突然変異の神童。
ついに花の都・名古屋に上陸。

 

新しい春。

アラシは県下No.1の
私立中学に進学した。

 

そこでアラシは初めて、

『格差社会』

というものを目の当たりにする。

 

アラシの実家は
名古屋の隣のド田舎。

 

しかし、この中学に通う子達は、
基本、都会のおぼっちゃまだ。

 

医者の息子。

弁護士の息子。

一族経営の御曹司。

などなど。

 

そんな中、
両親は地方公務員で、
共働きかつ兼業農家。

の息子、アラシがポツンと座る。

 

アラシは目一杯強がる。

 

「フンっ!
親の金で生きてるジュニアどもが!
俺は地方公務員から
突然変異で生まれた神童だぞ!」

 

もちろん決して口には出さす。

目一杯、心の中で。

 

小学校の卒業文集で、

「お金持ちになりたい!」

と書いたアラシにとっては、
初めて遭遇した。

 

『お金持ち』に。

 

中学1年生で、
隣の席になったのは

『I』君。

 

制服の袖から
金ピカの時計がチラつく。

 

アラシは見逃さない。

 

(アール、、、

オー、、、

エル、、、

イー、、、

エックス、、、

ロレックス!?

こ、これが! )

 

ア「『I』君、
 その時計カッコイイね!
 いくら位するの?」

 

I「う~ん、、、
 100万くらいだと思う!」

 

ア「・・・
  へ~。。。」

 

・・・

 

大丈夫。

大丈夫だ。

 

なんとか平然と
対応できたはずだ。

 

なんとか無表情で
切り抜けたはずだ。

 

こんなシーンをアラシは、
これから何度も
目の当たりにする事となる。

 

ちなみにこの『I』君は、
名古屋では誰もが知る超有名な
一族経営の御曹司だった。

 

ただ、アラシは、

“その土俵”で
はじめから勝負するつもりはない。

 

家が金持ちではない事は、
コンプレックスだったが、

仕方のない事。

 

それは割り切っていた。

 

それ以外の事で、
彼らに勝てる場所を探した。

 

お金?

ハナから勝負にならない。

 

顔?

これは圧倒的。

しかし活用するする場がない(笑)

 

運動?

どうやらこれは行けそうだ。

 

進学校の大半は
運動があまり得意ではない。

 

その中でもアラシの運動神経は
勝てる土俵だった。

 

そして当時は

スラムダンクのバスケ部。
Jリーグ発足のサッカー部。

この二強時代。

 

アラシは小学校の時、
サッカー部に所属していたので、

中学でもそのまま
サッカー部に入部する事にした。

 

アラシはサッカーに没頭した。

先輩との上下関係を初めて体験し、
1年坊主のボール拾いもし、
グランド整備もし、
朝練もして、

毎日毎日、
サッカー漬けの生活を送った。

 

純粋にサッカーが楽しかった。

一緒にサッカーをする
仲間との時間が楽しかった。

 

小学校の時は、
自分の人格形成ができ始めた頃に、

突然の中学受験。

 

思えば、自分の意思で、
何か1つの事に真剣に取り組む。

というのは、このサッカーが初めてだった。

 

好きな事に没頭する。

なんて幸せな時間なんだ。

 

こうしてアラシは、
サッカー部で頭角を現し、

1年からレギュラー。
3年時にはキャプテンになった。

 

背番号は『7』。

当時、アトランタ五輪の
前園真聖がつけていた背番号。
(今の彼にはあの面影はないがww)

 

ポジションはトップ下。

前園と同じ、
オレンジのキャプテンマークを左腕に巻き、
司令塔として活躍した。

 

ただ、楽しい時間でもあったが、
苦悩の日々も続いた。

 

それは、リーダーとしての役割。

人を束ねる事の難しさ。

人に伝える事の難しさ。

 

その学校のサッカー部は、
名門校のようなコーチや監督はいない。

 

一応、顧問がいたのだが、
その先生は

「学生時代は卓球部のエース」

という肩書のサッカーど素人。

 

そのため、

日々の練習や、
試合の戦術等、

キャプテンが中心に組み立てる。

 

今までは机の上で
頭を使う事がほとんどだったが、

初めてリアルな世界での思考を
体験する事になった。

 

中学生の男子というのは、
ある意味この時期が、一番、活発だ。

 

思春期でもあり、

反抗期でもある。

 

言う事を聞かない、

動かない、

言い訳も多い。

 

強がっているが、

心は繊細で弱々しい。

 

もちろんアラシも同じ。

 

それでも
そういう人達をまとめて、
引っ張っていかなければならない。

 

そこで初めて
『組織』というものを知る。

 

どういうチームが強くなるのか。

 

たとえサッカー部と言っても
人間の集合体による組織だ。

 

サッカーが上手い人間がいたとしても
チームが強いわけではない。

 

サッカーの技術が高くても
信頼関係ができていないと、

その技術さえも
チームとして活かせない事もある。

 

これはサッカーに限らず

全てのスポーツ、
全ての組織にも言えること。

 

このようなチームを、
キャプテンとして体験するのは、
人生において貴重な経験となった。

 

最も学んだのは、『人の動かし方』。

 

どうすれば人は動くのか。
人の心を動かすとはどういうことか。

 

そのために自分は何をすればよいのか。

どのような言葉をかけるのか。

 

中学生のアラシは、
責任感が強かった分、

より一層悩み、

答えが出ずとも行動し、

その経験を体に
染み込ませるようになっていった。

 

本当に貴重な体験。

充実した中学生活。

 

だが、アラシは
これで良かったのだろうか?

 

アラシの中学は、
県下No.1の進学校。

中高一貫教育である。

 

中高一貫6年教育なので、
勝負は6年後の大学受験。

だから高校受験が無い。

 

しかしこれが
一つの6年教育の落とし穴。

 

高校受験があると、
3年で一旦の句切れがある。

 

高校受験のために
がんばろうとなるから。

 

というか
「がんばれ!」と学校から詰められる。

 

ただ、6年間だとその区切りが無い。

 

良く言えば、

6年かけて
学力を磨くことができるのだが、

6年かけて
学力を落とすこともできる。

 

高校受験を挟んでいる方が、
その振れ幅は小さいはず。

 

そこでアラシはというと、、、

 

見事、
6年かけて
学力を落としていったのだった。

 

「いや~、昨日、

全然、勉強できなかった~」

 

テスト前にこう言う奴が
クラスに必ずいただろう。

 

もちろん、
この学校にもたくさんいたのだが、

彼らは、
とてつもなく要領よく勉強していた。

 

アラシからしたら、
彼らの勉強時間は本当に少ないのだが、

効率良い勉強方法で、
高得点をたたき出していた。

 

いつしか、アラシは、
学力ではついていけなくなっていた。

 

後に彼らは、

東大、京大、
国立大医学部へと進学していく。

 

それが彼らの土俵。

アラシには到底勝てない場所だった。

 

こうしてアラシは、
サッカーに打ち込むことにより、

学力でついていけなかった学生生活を
充実して過ごせることができた。

 

好きなことをずっとやっていた。

 

しかし、それも
いつまでも続かなかった。

 

アラシは、
ある決断を迫られるようになる。

 

第2話 完

=====================================

純粋に何かに打ち込んだ。
好きな事に没頭した。

誰もが、そんな時代があると思います。

大人になり、いつしかそれらに
フタをするようになります。

しかし、その時に没頭した事。
その時に感じた事。
学んだ事。

実は大人になってからも
自分の武器になっていたり、
思考法の土台になっているでしょう。

そんな自分の武器を
活かすことが出来る。

「勝てる土俵」が必ずあります。

ビジネスを自分で立ち上げる時には、
なおさら「勝てる土俵」を作る事が、
大切になってきます。

⇒ 第3話「人生最大の迷走。両親への恩返しを決意する。」へ続く

第3話「人生最大の迷走。両親への恩返しを決意する。」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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中学生活の全てをサッカーに捧げ、
学力は順調に下降していった。

 

中高一貫教育のため、高校受験がなく、
自然と高校へ進学。

 

引き続きサッカーに
青春を捧げる日々が続く。

 

高校の部活も、
中学の頃から変わらないメンバー。

 

そのため、アラシは高校1年生から
またレギュラーとして活躍していく。

 

しかし、
徐々に変化が。。。

 

部員が少しずつ減っていくのだ。

大学受験の勉強をするため。

 

塾に通いだし、
練習を休む者。
退部をする者。

 

こうして少しずつ、
アラシの日常が変わっていった。

 

好きな事に没頭しているのに、

それが少しずつ、
崩れていくような気がした。

 

アラシにも迫られていたのだ。

大学受験というものが。

 

アラシの高校では、
高校1年の夏頃に、
早くもざっくりとした進路が決められる。

 

理系にするか。

文系にするか。

それを決めなければいけないのだ。

 

「おいおい、
 そんな大事な事、
 もう決めなきゃいけないのかよ。。。」

 

アラシにとっては酷な話だ。

 

今までずっと
サッカーに打ち込む事により、

学力から逃げていたのだから。

 

でもアラシにだって実はわかっていた。

 

それは逃げてるだけ。

自分と向き合うと怖くなるから。

 

サッカー選手になんか
なれるわけないのだから。

 

自分が通っているのは
県下No.1の進学校。

 

いつか、学問に関して
向き合わないといけない時が来ると。

 

それがもう
高校1年の夏に来てしまったのだ。

 

高校2年からは、
理系のクラスと
文系のクラスに分けられる。

 

だからどっちに
行きたいかを決めろと。

 

アラシは悩んだ。

 

理系に行ったら
どういう人生を送るのか。

文系に行ったら
どういう人生を送るのか。

 

16歳のアラシには
さっぱりわからなかった。

 

では、
アラシの周りの友達はどうだったのか。

これもアラシには酷な話だった。

 

アラシの周りの友達は、
ほとんどがお金持ちの息子ばかり。

 

医者や弁護士や、
一族経営の社長など。

 

となると恐ろしいのが、

医者の息子

将来は医者

医学部志望

理系

 

弁護士の息子

将来は弁護士

法学部志望

文系

 

というように、
簡単に進路が決まるのだった。

 

理系=医学部志望

文系=法学部志望

という、
なんともハイレベルだが
シンプルな進路の決め方だった。

 

さらには、
こんな会話も聞こえてきた。

 

「俺、東京行きたいから東大行く。」

「あ~、俺はどっちかっつったら、
関東よりも関西に住んでみたいんだよな~
だから京大にしよ~!」

 

東大も京大も
住みたい場所の
「おまけ」に過ぎないようだ。

 

彼らのようなエリートの息子というのは、

もちろん思春期なりの
親への反抗はあるが、

このレールに敢えてそむく者はいない。

 

それが人生において、
最も効率が良いと思っているかだ。

 

ある意味、
「自動的にお金持ちになるレール」だ。

 

だから自然とそれにむけて
勉強をするようになっていった。

 

しかし
両親が地方公務員のアラシには

そのような
自動的にお金持ちになるレールは無い。

 

ただ、アラシには、
明確な将来の夢はなかったが、
唯一の『基準』があった。

 

それが、
「お金持ちになる」事。

 

しかし当時は、実際に、
『お金持ちの職業』というのもが、

アラシにはわからなかった。

 

理系に行けば
医者になってお金持ちになれる。

文系に行けば
弁護士になってお金持ちになれる。

 

そんな程度の
狭い狭い選択肢。

 

だとしたら、

「それ以外の職業はどうなるんだろう?」

「その学力がなかったらどんな職業につくのだろう?」

 

そうなると、

「きっとお金持ちにはなれないだろう?」

「だって両親を見ればわかるじゃん。」

 

じゃあ、

「俺は何すればいいんだ?」

 

アラシは将来について
初めて悩むのだった。

 

小学校の頃から、
なんとなく思い描いた
「金持ちになりたい」という理想が、

この時点で見えなくなっていたのだ。

 

周りの友達は
比較的簡単に進路を決めていく。

 

でも、アラシは
いつまでたっても決まらない。

 

考えるのがイヤだから
逃げるようにサッカーをする。

 

しかし、
サッカー部の友達も

一人、また一人と、
塾に通うようになり、

練習に来なくなる。

 

アラシは焦った。

でも考えたくない。

 

アラシの人生の中で、
最も迷走していた時期だったであろう。

 

親はいい大学に入ってほしい。

だってそのために
中学受験をさせたようなものだから。

 

「いい大学って何?」

 

アラシはその答えを見つけられない。

大人も明確に教えてはくれない。

 

将来が決まらない人というのは、
「決まらない」のではない。

 

将来の
『明らかに惨めな自分』に
なりたくない

というだけの話だ。

 

三流大学に行く人間は、
三流の人生しか待っていない。

 

国が用意している
レールというのはそういうものだから。

 

そこでアラシは

親とも相談たが、
またしてもここで、
サッカーに逃げることにする。

 

その当時のアラシには、
人生の充実はサッカーしかない。

 

でもサッカー選手にはなれない。

そんな事はわかっている。

 

だがとりあえず
大学でもサッカーをしたい。

 

中学高校と同じように、
毎日毎日サッカー漬けの生活をしたい。

 

それこそが、
“今”の自分にとっての

人生そのものだから。

 

ということで、
関西の国立大学を受験する事に。

 

その大学も、
世間一般では名門。

 

しかし、
県下No.1の進学校からは
劣等生が行く大学だった。

 

その大学であれば、
サークルのような
チャラチャラしたものではなく、

部活として真剣にサッカーがやれる。

 

この時期、アラシは、
人生で一番、両親と揉めた。

 

子供ながら
親への罪悪感を感じていた。

 

自分のために
熱心に教育をしてくれ、
レールを引いてくれた両親。

 

しかしそのレールを、
自分からはみ出すことを選んだ。

 

それなのに、
はみ出した先のレールを

自分で見つけることも
作ることもできない状態。

 

情けない。

ただただ親には申し訳ない。

 

だからこそ、
大学では自分で
何かを見つけるしかないと思った。

 

その頃から、
両親に対しての孝行心が強くなる。

 

反抗期の時期も過ぎ、

自分の無力さを改めて知り、

親の愛情が再確認でき、

親への罪悪感を痛烈に感じ、

 

そこで
親孝行が芽生えるようになった。

 

「お金持ちになりたい!」

 

医者や弁護士になれなかったら
お金持ちにはなれない。

 

でも、それ以外の方法は
あるかもしれない。

ほんのわずかだが、
そんな期待をしていた。

 

それをなんとか大学で見つけよう。

 

サッカーに打ち込む事しか
できない自分だが、

「お金持ちになる方法」が

見つかるかもしれない。

 

そして、将来はお金持ちになって、

ここまで迷惑をかけて両親に
恩返しをしてあげたい。

 

小学校の文集で漠然と書いた夢。

「お金持ちになりたい!」

 

これに

『両親への恩返しのために』

という
明確な動機が付け加えられたのだった。

 

その夢に対して、
明確な道筋が
この当時はまだ見えてなかったが、

大学でアラシは、

“ある人物”との出会いから、

『お金持ちへの道』が
開かれるようになるのだった。

第3話 完

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学生時代は好きな事に没頭し、
大人になるにつれてそれがなくなります。

実はそれは、
好きな事とビジネスを繋げる方法を、

知らないだけ。

学生時代だけでなく、
大人になった現在でも

「知らない」が故に、
自分の可能性を狭めている人が多いでしょう。

そして、
ビジネスでお金を作るというのは、

基本的な構成としては
「人の役に立つため」

大切な誰かのために、
考える、行動する事によって、

お金を生み出すアイデアが出たり、
仕組みを作る事ができるようになります。

⇒ 第4話「完全なる敗北。そこに現れた『お金持ち』」へ続く

第4話「完全なる敗北。そこに現れた『お金持ち』」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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現役で臨んだ大学受験は当然の如く惨敗。
1浪して何とか関西の国立大学に進学。

 

アラシにとって、
将来の「何か」を見つけるための
大学生活が始まった。

 

実家を離れ、
初めての一人暮らし。

 

とりあえずは、
意気込んでいた通り、

初日からサッカー部に入部。

 

中学、高校と、
サッカーにだけは自信を持てていた。

サッカーだけは真剣に打ち込んでいた。

 

サッカーこそが、当時の人生全てだった。

 

そんなサッカーだったが、

大学サッカー部に入部し、
完全な挫折をすることになった。

 

今までは学力では周りに負けていたが、
サッカーではなんとか権威を持ち続けていた。

 

しかし、そのサッカーでも
通用できない世界だったのだ。

 

まず、体が思うように動かない。

それもそのはず。

 

アラシの高校では
事実上、2年生の夏で部活を引退。

 

進学校という事もあり、
部活の引退が早いのだ。

 

さらにアラシは、
1浪している。

 

となると、
丸2年以上も運動をしてない。

体は衰えている。

 

加えてサッカー勘も、
かなり鈍っているのを実感した。

 

「クソ!
 なんでこんな簡単なトラップが出来ない!

 てか、体力が。。。

 ハア、ハア、ハア、

 もう、、、こんなバテてるのか。。。

 俺が、
 この俺が、、、??」

 

こんな無様な姿を認めたくない。

認めるわけにはいかない。

 

確かに体の衰えはあった。

 

しかし実際は、
アラシの体がピークであっても、
通用しない世界であった。

 

これは当然といえば当然。

 

その大学は国立といえども、
全国から学生が集まっている。

 

学力で名門でも
サッカーの上手い人間は腐るほどいるのだ。

 

そこでアラシは初めて、

『補欠』

という体験をすることになる。

 

後にアラシは
3年生の自分たちの代での新チームで
初めてレギュラーになったのだが、

4年生の時に、
入部したばかりの1年生にポジションを奪われ、

補欠に舞い戻り。

 

結局、引退する最後まで
レギュラーにはなれなかったのだ。

 

当初、全く予想していなかった現実。

 

でも

「これで良かったんだ」と

アラシは思った。

 

サッカーという唯一の特技。

でもそれも
所詮は狭い世界での特技。

 

この特技のせいで、
いろいろな事から逃げてきたのだから。

 

自分に何もなくなって初めて、
ようやく、
人生をイチから考えるようになったのだ。

 

しかしアラシは、

たとえ補欠でも
4年間みっちり部活をやり続けた。

 

地元では神童であり、

中学高校では
エリート軍団の中でも

勝てる場所を見つけては輝き。

 

常に、
表舞台で活躍していたアラシが、

4年間も『裏方』という

初めての世界を全うしたのだ。

 

アラシにとっても
とてつもない経験になったのは事実。

 

リーダーではなく、

末端の役割、
リーダー補佐、
ナンバー2の役割を知った。

 

リーダー(キャプテン)という
権力者の裏には、

それを支える
たくさんの『役割』を持つ
人達で構成されている。

 

リーダーだけやっていると、
彼らの存在を知らずに
過ごすこともあったであろう。

 

それを自らの体験で、
アラシは知ることができた。

大きな体験だ。

 

さらにアラシは、
もう一つ別の世界で、
『裏方』として徹していた。

 

実はアラシは

大学時代に、
ある初めての体験をしていた。

 

それは、アルバイト。

 

アラシにとって、
初めて『仕事(ビジネス)』を
体験したのだった。

 

そこでの“出会い”が、

後のアラシの人生を
大きく変えるのだっった。

 

アラシが選んだバイトは、
キャバクラの黒服スタッフ。

 

これは知人の紹介だったのだが、

水商売は時給が高いのと、
時間帯が夜なので、
サッカーの練習には支障が無い。
※体力的にはかなり支障あったが

 

お店の黒服として、
裏方として、
アラシは一生懸命働いた。

 

結局4年間、
同じ店で働き続けた。

 

昼はサッカー、
夜は水商売という

ハードな4年間を過ごした。

 

ここでアラシは、

『ビジネス』

という世界を知ることとなる。

 

仕事が楽しかった。

 

グラスを洗う。
ドリンクを作る。
お酒を運ぶ。
お客さんと話す。
お給料をもらう。

全てが新鮮だった。

 

サッカー以外の生活を
初めてしたような気がした。

 

そしてアラシは
その中で出会ったのだ。

『お金持ち』に。

 

キャバクラに来るような
お客さんは様々だが、

売上に大きく貢献してくれるのは、
当然、『お金持ち』だ。

 

頻繁にお店にも来てくれる。

 

そこでアラシは、
色々なお金持ちを見る事になる。

 

アラシにとっては、
初めての『お金持ちの大人』だ。

 

学生時代の友達は、
あくまでもお金持ちの息子。

実際に自分が
稼いでるわけではない。

 

キャバクラに来るお金持ちは、
紛れも無い
『お金持ちの大人』だった。

 

やはり多くが、
会社の社長、役員、
歯医者、
といった人達だった。

 

学生時代のアラシには、
どんな人がお金持ちなのか、

イマイチ、
イメージが出来ていなかった。

 

芸能人やスポーツ選手のように、
華やかな世界の人達が

お金を持っているのは、
なんとなくイメージが出来る。

 

でも、
現実世界は?

 

一流大学の医学部からの医者。
一流大学の法学部からの弁護士。

 

そんな程度しか、
お金持ちのイメージはなかった。

 

そこで初めて、

『社長』

という人達と、
話をするようになった。

 

中でも、
このお店の最大の常連。

電気会社の『Y』社長。

 

アラシは『Y』社長によって、
『社長』という世界を知る事となる。

 

お金持ちは、
心の懐も広い。

 

『Y』社長はお客さんなのに、
お店全体に気を使ってくれて、

アラシの名前までも
覚えてくれるようになった。

 

ア「あ、Yさん、
  いらっしゃいませ!」

 

Y「おー、アラシ!
 今日、出勤か!」

 

平凡な家庭で育った
アラシにとって、

お金持ちのお金の使い方は、
『異常』だった。

 

数万円?
数十万円?

のお酒を注文。

 

その『Y』社長に付く、
女の子のドリンクも注文。

 

Y「おう、お前ら!
  みんな飲め飲め!」

 

漫画やドラマで見たような
光景だった。

 

そして、
『Y』社長とアラシには、
お決まりのパターンが出来上がった。

 

Y「おう!アラシ!
  飯食ったか?」

 

ア「おはようございます!
 いえ、食べてません!」

 

Y「おし!じゃあ、
  これでなんか頼め!」

 

『Y』社長が出前を注文して、
テーブルにいっぱいのご馳走が並べられる。

 

そして、付いてる女の子と、
その時はアラシも呼んでくれて、

みんなでご飯を食べるのだ。

 

「こ、これが、お金持ちの
 ご飯の食べ方か。。。

 一人一品ではなく、
 何品も頼んで、みんなでつつくという。。。」

 

元々、女の子達は
そんなに食べないので、

アラシは残飯処理係に徹した。

 

小さい頃から両親に

「食べ物は残すな」

と教育されていたので。

 

Y「おう!アラシ!
  お前、細いのによく食べるな~!」

 

ア「はい!サッカーで鍛えてるので!」

 

もりもり食べるアラシを
『Y』社長は気に入ってくれた。

 

そして毎回、お店に来ると、

Y「おう!アラシ!
  飯食ったか?」

 

ア「おはようございます!
  いえ、食べてません!」

 

Y「おし!じゃあ、
  これでなんか頼め!」

 

お決まりのパターンとなった。

 

アラシもそれを狙って、
出勤の時には
何も食べないようにしていた。

 

『Y』社長はそれもお見通し。

 

Y「おい!アラシ!
  お前、俺にオゴらせるために
  いつも、飯抜いてきてるだろ!」

 

ア「バレましたか!」

 

Y「ワハハハハ!」

 

お金持ちは、
心の懐も広い。

本当にそう、実感した。

 

「これが『社長』か。。。」

 

アラシがずっと目指していた
『お金持ち』。

 

漠然としていただけで、
イメージが出来なかった
『お金持ち』。

 

それがついに、
アラシの前に現れたのだ。

 

『社長』という
『お金持ち』が。

 

だが、これだけでは無かった。

 

『社長』を超える
『社長』がいることを。。。

 

次回、
もう1人の『社長』が
アラシの前に現れた。

 

第4話 完

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子供の時というのは、
漠然と夢を設定できますが

大人になるにつれて、
明確にできない夢を設定するのが
難しくなります。

それはただ単に、知らないだけでしょう。

多くの人と出会い、多くの人の話を聞くと、
職業だけでもたくさんある事を知ります。

そして、それを知る事ができたら、
イメージができるようになり、
明確な目標設定が出来るようになります。

⇒ 第5話「初めて起業家と出会い、起業家を目指す。」へ続く

第5話「初めて起業家と出会い、起業家を目指す。」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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初めて出会った『社長』という存在。
大食いアピールで近づく事に成功。

 

『Y』社長には
本当に可愛がってもらった。

 

Y「おう!アラシ!

 ちょっと車、
 移動させといてくれよ!」

 

ア「え、わかりました。。
 大丈夫ですかね。」

 

Y「ぶつけんなよ!」

 

アラシは初めてベンツを運転した。

 

ハンドルを握る手も
アクセルを踏む足も

ガタガタ震えていた。

 

Y「おう!アラシ!
  お前、ゴルフ出来るか?
  今度、店の女の子達と行くから
  お前も来いよ!」

 

ア「え!いいんですか!
  でも、ゴルフクラブ持ってないです。」

 

Y「俺の古いのがあるから、
  それ、やるよ!」

 

ア「いいんですか!
  有難うございます!」

 

相変わらず、太っ腹。

 

「これが、社長か。。。」

 

こんな感じで、
アラシはプライベートでも
『Y』社長に可愛がってもらっていた。

 

お金持ちの世界を
お金持ちの振る舞いを

身近で見る事ができた。

 

漠然と理想を持っていただけの
「お金持ち」だったが、

より具体的に
イメージが出来るようになっていた。

 

しかしそんなある日。

 

アラシがいつものように
出勤して働いていた時。

 

ア「いらっしゃいませー!」

 

一人の若い男が、
す~っとカウンターの席に座ってきた。

 

お客さんが一人で来店するのは、
別に珍しくない。

 

慣れた風な感じがしたので、
おそらく常連だろう。

 

アラシはいつものように

おしぼりを渡し、
アイスボックスとグラスを
セッティングしようとした。

 

すると、

「あ、用意しなくていいから。」

と、店長に止められた。

 

ア『え?なんでだろう。
この人、誰だろう。。。』

 

その後、
その男には女の子はつかず、
お酒も飲まず、

店長と何やら真剣な表情で、
ずっとしゃべっていた。

 

しばらくして、その男が帰る。

 

ア「ありがとうございましたー!」

 

一体、何者だったのだろうか。。。

 

ア「店長、今の方、
どなたですか?」

 

店長「ああ、あの人が
ウチのオーナー。」

 

『オーナー』。。。

 

当時はピンと来なかった。

 

その後も、そのオーナーは、

今回のように、
打合せに来る時もあるし、

知人を連れて、
お客さんとして来る時もあった。

 

オーナーが来店すると、

アラシはいつものように、
さりげなく、
『お金持ちチェック』をする。

 

その日は夏で、半袖だったので、
腕時計がハッキリ見えた。

 

ア『えっと、、、
これはなんの時計だ??』

 

高級時計は
ロレックスとオメガくらいしか
知らないアラシ。

 

その日、
オーナーが付けていた時計は
フランク・ミュラーだった。

 

しかも
来るたびに腕時計が違う。

 

冬になると、
お客様のコートやスーツを預かる。

 

オーナーのスーツは、、、

ア『ジー、、、

アイ、、、

オー、、、

アール、、、

アイ、、、

オー、、、

ジオルジオ?』

 

GIORGIO ARMANIだった。

 

ブランドの事はよくわからないが、

とりあえず、
「お金持ち」だという事は、
よくわかった。

 

しかもオーラが違う。

あきらかに、
只者じゃない雰囲気。

 

初めて出会ったのは、
アラシが19歳の時。

当時オーナーは
まだ27歳だった。

 

オーナーの名は、『K』。

 

この時、初めて知る。

『社長』にも
種類がある事を。

 

中学時代に出会った
お金持ちは

『お金持ちの息子』。

 

当時の彼らは
お金を持っているが、

実際に自分で
稼いでいるわけではない。

 

キャバクラのお客さんとして
出会った『Y』社長。

 

彼も実はジュニア。

 

代々受け継がれた
電気会社の社長。

 

ただ、ジュニアであっても
自らが社長となり、経営し、稼いでいた。

 

年齢は40代だったであろう。

 

そして、『K』。

 

彼は『社長』の中でも
ゼロからビジネスを立ち上げる

『起業家』だったのだ。

 

『K』は幼い頃に
両親が離婚をして、
母子家庭で育ってきた。

 

お金持ちではない。

というか貧乏だ。

 

それがいまや、
キャバクラを1店舗経営し、
経営コンサルタント会社、派遣会社、等々、

複数の会社を所有している、ビジネスオーナー。

 

腕には高級時計、
車はベンツを数台。

来ている服も
ブランドはわからないが
わかりやすい高級感。

 

オーラがある。

ギラギラしている。

 

まさに成り上がり。

 

そう、これが

『起業家』

という人種だった。

 

アラシは衝撃を受けた。

 

小学校の時、
なんとなく思い描いていた

『お金持ち』。

 

家がお金持ちではない事から
生まれたコンプレックス。

 

進学校で、
お金持ちの息子達を目の当たりにして
感じていた疎外感。

 

そんな環境を、
すべて己の力だけで
なぎ倒していくような存在感。

 

それが、

『起業家』だったのだ。

 

この時アラシは、
初めて出会ったのだ。

『起業家』という存在に。

 

そしてアラシは、
その後、『K』社長にも可愛がってもらった。

 

『K』社長の豪快な
私生活も見せてもらい、

いつしか憧れの
存在へと変わっていたのだ。

 

純粋に大人を尊敬し憧れるというのは、

初めてだったかもしれない。

 

そして時間が過ぎて行く。。。

 

今までと同じように
将来の選択を迫られるようになる。

 

今回は、大学進学の時とは違う。

 

『職業を決める』

という

『最終選択』だ。

 

やはり、
まだ決めたくない。

逃げたい。

 

アラシは
サッカーとバイトに打ち込む。

考えたくないから。

 

しかし、アラシにとって、
最大の転機が訪れる。

 

それはまさに、
『運命』だった。

ある事件が起きたのだ。

 

それは・・・

 

奥菜恵の結婚だ(笑)

 

アラシは、
奥菜恵の大ファンだった。

 

アラシは高校時代、

広末涼子

深田恭子

加藤あい

田中麗奈

 

彼女たちを

『アイドル四天王』

と名づけていた。

 

しかしその上を行く

『絶対的女王』

という位置に
奥菜恵を置いていたのだ。

 

そう、別格だったのだ。

 

それくらい好きだった。

 

そんな奥菜恵が結婚したのだ。

 

問題はその相手。

 

テレビのニュースの
テロップにこう流れた。

 

「奥菜恵結婚。
 お相手は
 IT企業社長・藤田晋(31)」

 

今となっては誰でも知っている
天下のサイバーエージェント社長だ。

 

しかし当時のアラシには、

 

「??」

 

「は??」

 

「誰だコイツ?」

 

「31歳??」

 

「IT社長?」

 

「どこの馬の骨かもわからんような奴が、
 奥菜恵と結婚しただと・・・?」

 

「社長?
 まだ31歳?
 てかIT企業ってなんやねん?」

 

アラシは、
関西の大学に通ってはいたが、
関西弁は移らなかった。

 

そんなアラシが、
この時ばかりは
関西弁でツッコミを入れたのだ。

 

それくらいの衝撃。

 

今でこそ若手IT起業家は多いが、
その時代は斬新だった。

 

このあたりからだ。

ライブドア堀江社長
楽天三木谷社長
ソフトバンク孫社長

などなど。

 

IT企業社長が
メディアに出てくるようになっていた。

 

アラシは
この大事件(?)をきっかけに

ある決断をした。

 

「よし!
俺も社長になる!!」

 

小学校5年生から
将来に悩み続けたアラシ。

 

それなのに、
こうも簡単に
将来を決断する事ができたのだ。

 

この頃の時代は、
いろいろな事が起きていた。

 

元ライブドア社長の堀江社長が
近鉄球団買収に名乗りを上げ

『M&A(企業買収)』

という経営手法が
メディアに多く
取り上げられるようになっていた。

 

アラシはこの時、
大学4年生。

 

就職をしたくない
(考えたくない)という理由で、

就職活動はせず、
大学院進学を考えていた。

 

さらには、
キャバクラのオーナーだった
『K』社長も堀江社長と同じ世代。

 

『K』社長もまた、
投資ビジネス能力に長けている方で、

キャバクラ経営から発展し、
経営コンサル、
投資等で事業を拡大していた。

 

こうしてアラシは、
漠然と

「社長になりたい」

という夢を描き、

 

そして、
すぐさま行動をする
きっかけとなる事が起きた。

 

いつものように
『K』社長と話している時、

こう言われたのだ。

 

K「アラシさぁ、
  大学卒業したら何するの?」

 

ア「一応、、、
  大学院に進学するつもりです」

 

K「大学院進学して何するの?」

 

ア「まあ、あの、、、
  土の研究とか、セメントの研究とか、、、」

 

K「へぇ~、、、
  要はあんま決まってないんだろ?」

 

ア「《ギクっ》まぁ、そうっすね。。。」

 

K「だったら俺の会社入れよ。
  今後は東京に事務所作って
  拠点にしていくから。」

 

ア「はいっ!行きます!」

 

まさに運命だった。

 

色々なタイミングが
合致した時だった。

 

『K』社長の会社は、
経営コンサルという主軸の事業から、

JV(共同事業)や
M&A(企業買収)をしながら
どんどん会社を拡大していっていた。

 

その中で、
社長の一番近くで
経営をリアルに学び、

将来的には起業することだって
できるという環境だったのだ。

 

突然の事だったが、

アラシが実は最も望んでいた事。

ただ行動するきっかけが無かっただけ。

 

思いもよらぬ、
憧れの人からのお誘い。

 

アラシは翌年、大学卒業後、
上京する事を決意した。

 

アツくなるものが
サッカーしか無かった生活から、

ビジネスに打ち込むという
生活に変わる事となる。

 

アラシにとって、
新しいステージの幕開けだった。

 

第5話 完

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「お金持ちになりたい」

というぼんやりとした理想があっても、

色々なお金持ちがいる事を
まずは知るべきでしょう。

そして、自分に合う目標、
自分が憧れる目標になりうる人を
見つける事が先決だと思います。

そして最終的には、
自分が行動しなければいけないのですが、

その決断をする時というのは、

第三者からの
後押しがある時かもしれません。

⇒ 第6話「西新宿で始発から終電まで、起業家を目指して猛勉強」へ続く

第6話「西新宿で始発から終電まで、起業家を目指して猛勉強」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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衝撃を受けた奥菜恵の結婚。
憎きライバルはサイバーエージェント社長。

 

憧れだった『K』社長に誘われて、

アラシは、『K』社長の経営コンサル会社に
就職する事が決まった。
こうして、
アラシの社会人生活が始まった。

 

オフィスは新宿西口の高層ビル内。

 

ベンチャー企業の中でも
異例の環境の事務所。

 

この企業の勢いを
そのまま物語っていた。

 

この会社は、
『K』社長と専務の2人が
実質売上を作っていた。

 

アラシはこの会社で、
ビジネスのイロハを全て学んだ。

 

『K』社長や専務に
同行する事が多かったので、
クライアントもそのレベルの人達ばかり。

 

ベンチャー企業だったので、
相手も20代30代の社長が多かったが、

大きな会社との取引は、
相手も50代60代の社長の時も多々あった。

 

そんな中、
『K』社長も専務も30代前半。

 

年配社長が相手でも一歩も引かない。

 

むしろそういう人達が、
『K』社長に頭を下げる。

なんともスゴイ光景だった。

 

そんな姿を何度も見せ付けられ、
やはり男として魅力的に映る。

 

そしてアラシ自身も
いつかはこうなりたいという気持ちが、
日々大きくなっていった。

 

アラシのような新人は、
とにかくその2人の
サポートをするのが仕事だった。

 

アラシは大学に通っていたので、
それなりにPCは触れたのだが、

ビジネスに通用するレベルではない。

 

というようりも、
この会社のレベルがハンパなかった。

 

アラシは今でも
当時のレベルが高かった事を認めている。

 

1年目からこの会社に入社したからこそ、
今の自分があると、断言できるのだ。

 

最初の頃は、
とにかく『K』社長と同行。

 

打合せや商談に同席し、
隣で議事録を取る。

 

はじめは、
ノートとペンでメモをとり、

事務所に戻って
ワードの報告書を作る。

という流れだった。

 

しかしある時、
その仕事を見ていた専務が、

 

専「アラシさ~、
  そんな仕事のやり方してたら、
  効率悪いだろ~」

 

・・・

 

ん?

どゆこと?

 

アラシには意味がわかない。

 

アラシがキョトンとした
表情をしたのを察した専務は、

 

専「最初っからPCでやればいいじゃん」

 

・・・

 

今度は意味はわかった。

 

でもすぐにアラシは思った。

『それ、無理でしょ』

 

要は、
議事録を取る段階から
ノートPCでメモを取り、

事務所に戻るときには、
そのPC上でのメモを元に、
報告書にまとめるという事。

 

それは分かる。

 

ものすごく効率的だ。

 

それも分かる。

 

でも無理でしょ。

 

人が喋ってる内容を
ブラインドタッチで追いつくなんて、

無理でしょ。

 

しかも、
『K』社長のトークは
超高速マシンガン。

 

それに追いつくなんて、
絶対に無理でしょ。

 

しかし、
専務は言ったきり。

特にそれ以上のアドバイスをしないし、

当然、
それを取りやめるような雰囲気もない。

 

つまりは、

「つべこべ言わずやれ。
出来ないならお前はその程度。」

 

そんな空気になっている。

 

そう、専務は、
鬼の指導者だったのだ。

 

こんなのはまだ序の口。

 

専務の恐ろしさは、
その後もアラシを痛みつけた。

 

専務の教育は、
まさに『詰める教育』

 

しかし、手は一切出ない。

全て言葉。

言葉責めだ。

 

とにかく厳しい。

 

とにかくアラシを詰める。

 

詰める。

 

アラシは手も足もでない。

 

詰める。

 

アラシは既に
リングの端っこまで来てるのに。

 

とにかく詰める。

 

もう後ろはコーナーだ。

 

でもまだ。

 

まだ詰める。

 

まだまだパンチが飛んで来る。

 

アラシは倒れる。

 

もう意識はない。

 

でもまだ詰めている。

 

薄れる意識の中でも、
まだまだ詰めているのが分かるが、

意識もうろう状態で、
もう何を言ってるかはわからない。

 

そんな感じが
日常になっていた。

 

専務がアラシの直属上司だったので、
こうやって毎日教育してもらっていた。

 

専務もNo.2ではあるが、
他の会社であれば社長にもなれる実力。

 

それを『K』社長を担ぐために、
参謀役として支えていたのだ。

 

専務もとにかく化け物だった。

 

人を引きつける圧倒的プレゼン力。

パソコンスキルも圧倒的。

ワード、エクセル、パワポ、フォトショップ等。

 

様々なスキルがあり、
資料も広告等も全て自分で作れる。

 

簡単なホームページさえも自分で作れる。

 

そんな専務の
鬼の教育があったからこそ、

アラシは急速に成長していった。

 

当時のアラシは、
とにかく専務から盗んだ。

 

専務の作った
資料データを会社から抜き取り、

自分でも作れるようにイジリ倒した。

 

また、専務は恐ろしいほどの勉強熱心。

 

それは当然。

彼の能力は
そのような努力の結晶だったのだ。

 

専務のデスクの棚に
並べられたビジネス書を

アラシもこっそり読み、

自分でも書籍を購入し、
セミナーにも通うようになった。

 

こうして、アラシの能力は、
間違いなくレベルアップしていった。

 

先ほどの議事録の仕事も

1ヶ月もしないうちに、
アラシはブラインドタッチをマスターした。

 

『K』社長のマシンガントークに
追いつくように、

アラシ自身も
高速マシンガン・ブラインドタッチを
習得していたのだ。

 

その特訓のおかげで、
今ではメルマガやブログの執筆は、
瞬殺で終わらせる事が出来ている。

 

そしてこの頃、
アラシにはライバルがいた。

 

ライバルというか、
恋のライバルというか。

 

サイバーエージェントの
藤田晋社長だ(笑)

 

アラシの大好きな
奥菜恵を奪ったにっくき恋敵。

 

『渋谷ではたらく社長の告白』

という本がある。

 

藤田社長が、
イチから会社を作り
上場するまでの道のりをまとめた書籍だ。

 

ライバルの素性を知るためにも
アラシはその本を読んだ。

 

そこには、
藤田社長の凄さが物語られていた。

 

「こりゃ、すげえなぁ。。。」

 

特にアラシが
感銘を受けたのは、

藤田社長がとにかく
鬼のように働いていたこと。

 

藤田社長は、
一旦、会社員生活をして、
起業したパターン。

 

会社員のころは、
所属会社のトップ営業マン。

 

アラシは自分の境遇と重ねてみた。

 

どうやったら今の自分の会社で
目立つ存在になるか。

 

少数精鋭のベンチャーだったため、
アラシには同期がいなかった。

 

同期の敵はいなくても、
敵は他営業マンであったり、
専務や『K』社長だ。

 

この本に、
こんなことが書いてあった。

 

新人時代から、
社内で信頼されるためには、
圧倒的に仕事をするしかない。

 

たとえば、
始発で出社して終電で帰宅する。

 

非効率的かもしれないが、
新人で圧倒的成果を上げるには

それくらいやらなければいけない。

 

・・・

 

「ほ~ぅ、
 そうかそうか藤田くん。

 君がそんな事言うなら
 やってやろうじゃないか。

 始発で行って終電で帰る?

 なかなかやるじゃないか。

 でも藤田くんにできて
 俺にできないわけはない。

 やってやろうじゃないか。」

 

負けず嫌いのアラシ。

 

そうやってアラシは、
始発で行って終電で帰る

というスタイルをやってみた。

 

始発で行っても
事務所が開いていないので、

ビルの1階の
エクセルシオールで朝食。

 

購入した本や
日経新聞を読む時間に当てるのだ。

 

夜は残った仕事と、
資料作成等で
パソコンをとにかくいじっていた。

 

休日もセミナーや交流会で勉強。

 

毎日毎日働いていた。

 

でも、アラシにとって
全然苦ではなかった。

 

むしろ充実感がいっぱい。

 

中学から大学まで、
ずっと何かに打ち込んできた。

それがたまたま
サッカーだっただけで。

 

逆に、
そのように追い込まない
生活が考えられなかったから。

 

生きてるって
実感するような生活だ。

 

「こんだけ頑張っていれば、
 いつか必ず起業家になれる。
 いつか必ず報われる時が来るから。」

 

そう思って毎日毎日仕事をした。

 

間違いなく同年代の人間よりかは
知識もスキルも上がっていた。

 

こうして、
夢に向かって
ガムシャラに頑張っていたのだが、

ある日、
その生活に迷いが生じる時が来る。。。

 

アラシにとって、
『K』社長は自分の人生を変えた存在。

 

今でもアラシは
『K』社長を尊敬して止まない。

 

ビジネスの世界では、
間違いなく化け物的存在だ。

 

しかしアラシはこの後、
東京でもう一人の
『化け物』と出会う。

 

もちろん、
その人との出会いも、
アラシの人生を大きく変えたのだ。

 

第6話 完

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目標の人物に近づくために、
ガムシャラに仕事する。行動をする。

後にそれではダメだったと気づくのだが、

まったく行動しないよりかは、
当然マシでしょう。

その時の行動が
この後の成果に確実に繋がります。

ブラインドタッチ一つと取っても、
反復作業で完全にマスターする事が出来ます。

⇒ 第7話「年収4億27歳起業家の不思議な生活」へ続く

第7話「年収4億27歳起業家の不思議な生活」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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始発で出勤して終電で帰る。
1年程こんな生活をしていた。

 

ハードな生活ではあった。

 

ただ、まだまだ年齢も若いので問題ない。

 

何よりも起業家になるためには、
当然の事だ。

 

そう思い聞かせて、
ガムシャラに仕事をしていた。

 

そんな時、
ある男との出会いから、

アラシの考え方に
『ある変化』が生まれる。

 

その男の名は『J』。

 

『J』との出会いは、
会社の先輩からの紹介だった。

 

アラシの勤めていた会社に、
アラシの2個上の先輩がいた。

 

この先輩も非常に能力が高く、
以前、飲食店を経営していたほどの
実績の持ち主だった。

 

ベンチャー企業というのは
そういうもので、
元経営者なんていう肩書きも珍しくない。

 

アラシ自身も
かなり実力をつけていたので、

その先輩とも、だいぶまともに
会話ができるようになっていた。

 

そんな時、
その先輩からあるお誘いを受けた。

 

それは、
その先輩が実はイベント事業もしていて、

そのイベントを
手伝ってくれないかというもの。

 

イベントというのは
主にビジネスセミナーで、

著名な講師をゲストとして招いて、
セミナーを運営するというもの。

 

こうして、
そこのスタッフとして
アラシも参加する事になった。

 

著名な講師と知り合いにもなれるし、
イベント事業の運営や
集客ノウハウ等を学べるようになる。

 

後にアラシの人生を
大きく動かす男『J』は、

そのイベント事業スタッフの
オーナーだった。

 

そのビジネスセミナーは

会社の先輩がMCを務め、
ステージ上で輝いていた。

 

しかし、バックでは、
全て『J』の指揮の下、
その事業が運営されていたのだ。

 

『J』と出会った当時、

アラシは24歳。
『J』は27歳。

 

『J』はその時、
既に月収3000万円。

年収は4億円との事だった。

 

「27歳で年収4億??」

 

アラシは衝撃を受けた。

 

『会話をすればその人の凄さがわかる』

というのはよくある事だ。

 

アラシ自身も
ベンチャー企業との社長と
何度も会った事があるので、

その感覚は研ぎ澄まされていた。

 

その中でも、
やはり『J』は別格だった。

 

話をしただけでそれが分かる。

 

聞けば『J』は、
某外資系戦略コンサルティング会社で

入社1年目で全国5位の営業成績を収め、
入社2年目には退職して
起業した経歴の持ち主。

 

年収4億の内訳は

経営コンサル
インターネットビジネス
貿易

等で、
収益を上げていた。

 

正直、その内訳を聞いても、
当時のアラシでは理解が出来なかった。

 

しかも恐ろしいのが、
自分1人でほぼ回していたので、
社員はいない。

 

コンサル料金が
月額数百万円レベル。

 

クライアントの中には、
誰もが聞いたこともあるような
超有名企業もあった。

 

イベント事業も裏方で運営する程度で、
スタッフも『J』を慕う若者だけ。

 

スタッフへの給料も発生してない。

 

間違いなく『J』は化け物だった。

 

しかし、
アラシが最も衝撃を受けたのは、

今まで自分が
思い描いていた社長像と

『J』はまるっきり
違っていたことだった。

 

例えば『K』社長。

 

時計は高級時計。

スーツも高級。

車も高級車。

マンションも高級マンション。

 

アラシの天敵(笑)、
サイバーエージェント藤田社長も

同じような感じだろう。

 

堀江さんは
ファッションは適当だったが(笑)

 

当時、メディアに登場していた
数々の起業家達は、

会社形態は、
M&Aを繰り返し、上場企業となり、
社員も数千人

という大企業の社長だった。

 

でも、『J』はどうだろう?

 

『J』に会うときはいつも私服。

 

夏に会う時はTシャツに短パン。
このへんは堀江さんと同じだがww

 

住んでいるところは、
そこまでの高級マンションではない。

 

確かに広かったが、
事務所と兼用しているため
スペースが大きかっただけ。

 

事務所と言っても
そんな堅苦しいものではなく、

仕事スペースがあるというようなもの。

 

法人化していたと思うが、
『J』から名刺をもらったことはない。

 

「社長」という感じもない。

 

ただ、『J』という個人で
ビジネスをしているようなもの。

 

社員もいない。

事務所に毎日通うわけでもない。

平日と土日の区別もない。

 

毎日休みとも言えば毎日休みだし、
毎日仕事と言えば毎日仕事とも言える。

 

当時アラシが
熱心に勉強している時、

あるフレーズを
見つけた事を思い出した。

 

『社長は不自由人』

というフレーズ。

 

社長は会社を大きくし、
年商が上がれば社長の年収も上がるが、

社員が増えれば増えるほど、
その責任は圧倒的に増えていく。

 

社員はもちろん、
社員の家族まで背負わなければいけない。

 

華やかな生活に見えるようで、

実は社長は
不自由で悲しい存在。

という意味だった。

 

たしかに
アラシもそれは覚悟していた。

 

社長になるという事はそういうこと。

 

アラシ自身も、
そういう面も覚悟しながら、

社長になってやる

という野望を持っていたから。

 

でも、
目の前にいる『J』には拍子抜けだ。

 

明らかに『自由』だから。

 

確かに社員が
何千人いるわけでもない。

 

というかゼロ。

 

でも年収4億。

 

年収4億円なんてのは、
通常の企業社長でもありえない額だ。

 

そして、
そんな『J』にアラシは、

人生を激変させる
言葉を投げつけられる。。。

 

J「アラシ君ってさぁ、

  顔もカッコイイし
  仕事もデキるけど・・・

  なんか楽しそうじゃないよね?

  ハハハ♪」

 

・・・

 

アラシの頭の中に、

一瞬「?」が浮かんだ。。。

 

そして、この言葉が、

後にボディブローのように
効いてくるのだった。

 

「仕事が楽しいって何?」

 

アラシにとって、
実は考えた事もないこと。

 

そしてそれが、

今後のアラシの
生き方、在り方、ライフスタイル。

全ての基準になっていくのだった。

 

アラシにとって、
新しいステージの幕開けだった。

 

第4話 完

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実は人間は、自分の事を、
全て理解してるわけではありません。

自分がどういう人間なのか。
自分がどういう人間になりたいのか。
自分が本当にやりたい事は何なのか?

実はわかっていないし、
定まっていません。

そのため、
定まっていない目標のため、

努力している事が、
実は空回りになっている事が多々あります。

そしてその空回りは、
自分だけでなく、周りの大切な人にも
被害を与えている事もあります。

その事に、早く気づかなければいけないし、

そのために、多くの環境に触れて、
多くの情報を入手しなければいけません。

⇒ 第8話「自分が知らなかった新しい起業家を目指す」へ続く

第8話「自分が知らなかった新しい起業家を目指す」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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「楽しそうに仕事していない」
その言葉の意図とは。。。

 

あれ以来・・・

『J』に言われた言葉が、
妙に気になった。

 

J「アラシ君ってさぁ、
  顔もカッコイイし仕事もデキるけど・・・
  なんか楽しそうじゃないよね?
  ハハハ♪」

 

確かにそれを言われたとき、

「はい、楽しくありません!」
「いいえ、楽しいです!」

という、
どちらも即答できなかったのだ。

 

何か、意味がわからなかったのか。

妙な感覚がした。

 

例えば、

「充実しているか?」

と質問されれば、

「はい、充実してます!」

と即答できたと思う。

 

確かに毎日毎日
朝から晩まで仕事をしていたが、

誰かに命令されて
嫌々しているわけではなかった。

 

「社長になりたい」という
自分の意思でやっていること。

 

日に日に知識とスキルが
上がっているのも実感していたし、

辛くて大変だけども、
間違いなく充実していた。

 

しかし、ではそれが

「楽しいか?」

と言われれば、

おそらく

「楽しくない」

というのが本音だったと思う。

 

部活でやるサッカーは楽しかった。

 

でも、

「仕事は楽しい」

とは言えないと思った。

 

「楽しい」ってなんなんだろうか。。。

 

「仕事が楽しい」というのは、
ありえるのだろうか?

 

アラシは考えた。

 

アラシが勤めていた会社の
『K』社長と専務を
ずっと尊敬していた。

 

仕事もデキるし、

カッコイイ存在。

憧れの存在。

 

でも、
楽しそうに仕事してるかというと、
それは違うと思った。

 

では、『J』はどうか?

 

間違いなく楽しそうに仕事していた。

 

そして年収4億円万円なので、
おそらく当時の『K』社長よりも
収入が上だったであろう。

 

楽しくなさそうに仕事している
『K』社長より、

楽しそうに仕事している
『J』の方が収入が多いのだ。

 

そして時間も
圧倒的に『J』の方があったであろう。

 

また、『J』の周りには、
『J』を慕う
20代30代の若手がたくさんいた。

 

イベント事業を
無償で手伝っているのだが、

みんな楽しそうだった。

 

そのみんなも『J』の側で
ビジネスを学んでいるので、

知識もスキルもハンパない連中だった。

 

「オレだって負けてない。
 能力だってある。

 でも、この人達は
 楽しそうに仕事してる。

 オレは楽しくなさそう。。。

 どっちがいいんだ?」

 

アラシは
何とも言えない違和感を感じたのだ。

 

この違いは何なんだろうか?

 

この答えは・・・

 

実はアラシは

『知らないだけ』という

非常にシンプルなものだった。

 

『知らない』

『無知』

 

これは本当に酷なことなのだ。

 

アラシは何を知らなかったのか?

 

それは、
お金持ちの“在り方”だ。

 

小学校の頃から、
漠然と憧れていた

「お金持ち」という存在。

 

その存在になりたい為に、
どうやったらなれるのか
という知識を詰めてきた。

 

しかしそれが
偏っていたのだ。

 

そもそもの
お金持ちというゴールもあいまい。

 

ゴールがあいまいだからこそ、
プロセスも狭い視野でしかない。

 

アラシが思い描く社長というのは、

起業して、

会社を大きくして、

社員も増え、

M&Aで事業拡大をし、

上場して

不動産をして

資産を増やしていく

という社長。

 

でも、
たとえばこのような社長と同じ収入でも、

カタチ上、法人化してるだけ、

会社も小さい、

社員も少ない、

M&Aに興味ない、

上場に興味ない、

勝手に資産運用される。

 

という自由人(?)がいることを。

 

この事実を、

アラシは当時、
知らなかっただけなのだ。

 

アラシはまず、
このような社長の在り方を

『J』によって知ることができた。

 

そして、
最大の知らない事実は、

アラシ自身が、

『自分のことを知らなかった』

という事実。

 

これがアラシにとって、
実は最大の衝撃だったのだ。

 

確かに、
アラシが社長になるという
夢を持ったきっかけは、

「奥菜恵の結婚」という

とてもつなく不純な動機だった。

 

しかし、
「起業家になる」という選択は、

おそらくアラシ自身の中では、
一番しっくり来ていたものだったのだ。

 

でも、まだ甘かったのだ。

 

誰でもそうなのだが、
そもそも自分自身というは、
そう簡単にわかっている人は少ない。

 

というか一人もいない。

 

「自分を見つけよう」としないと、
自分自身を知ることはない。

 

アラシは
まだまだ知らない世界がある
という事実をまずは知った。

 

次に、
数ある知らない世界(選択肢)の中で、

自分はどこを目指せばよいのか、
というゴールを設定する

という事を始めた。

 

アラシは考えた。

 

自分を見つめ直すという作業は
結構多くの人がやっているが、
答えは意外に簡単に出てくるのだ。

 

だって、
自分が最もやりたい事なんてのは、
理屈ではなく感覚だから。

 

「自分は一体何をしたいんだ?」

その答えは感覚的なものだ。

 

アラシには、
学生時代から付き合っていた彼女がいた。

それは今の妻だ。

 

その当時のアラシは、
彼女との時間は
圧倒的に少なくなっていた。

 

自分は朝から晩まで働いて、

休日も仕事して、

本を読んだりセミナーに行ったり。

 

社長になるためには
仕方ない事だと思ったりして。

 

そんな自分が
カッコイイなんて酔いしれたりして。

 

でも結局は、
本当に何がしたいのか、

真剣に考えてなかった。

 

自分は本当は何になりたいのか?

自分はどうなりたいのか?

自分はどんな生活をしたいのか?

 

確かに不純な動機ではあったが、
『社長』になってどうなりたいのか?

 

年商何億の社長になりたいのか?

名刺に『代表取締役』って書きたいのか?

同窓会で
「オレ、会社作ったんだよね」
って言いたいのか?

 

月収100万もって何したいのか?

月収1000万もって何したいのか?

 

いつも側にいてくれた
彼女には何をしてあげたいのか?

 

今まで育ててくれた親には
どう恩返ししたいのか?

 

アラシは自分に問い続けた。

 

そして、なんとなく見えてきた。

 

アラシはまず、
大切なものを
見失わないようにする事を決めた。

 

それは、
いつも側にいてくれた妻。

 

いつも味方になってくれた家族。

 

いつも支えてくれた友人。

 

これらを一生かけて
大切にする事に決めた。

 

しかし、自分が思い描く
社長を目指すにつれて、

 

現時点で、
間違いなく妻の心は離れていっていた。

 

妻と一緒にいる時間も
少なくなっていたから。

 

「本当に大切な存在を
 見失わないためには
 どうすればいいんだろう?」

 

そのために必要なものは、

やはり
『お金』と『時間』だった。

 

ではそれを
手に入れるための最善策は何か?

 

この順番で考えるようにした。

 

そこでアラシは、
ビジネスのスタイルを
完全に変える事にした。

 

“ギラギラ”した鎧を捨て、
“キラキラ”した衣に変えた。

 

大切な人を大切にし、
楽しく仕事をする事にした。

 

楽しく仕事をした時こそ、
最大のパフォーマンスが上がる時だ。

 

『J』と出会い、
新しい社長スタイルを知り、

そこからは、
研究するスタイルも変わっていった。

 

『J』がやっているビジネスは、
どういうものか。

 

『J』のように、
お金も時間も手に入れて、

 

大切な人と幸せになれるような、
そんなビジネスはどういうものか。

 

ここからは自分で勉強した。

 

色々な本を読み、
色々なサイトを巡回した。

 

するとある日、

『アフィリエイト』

という言葉に出会った。

 

インターネットを使い、
個人レベルでも
大きな収益を上げられるモデルだった。

 

時間も場所も選ばない。

必要な物はPC1台。

 

「こ、これは、、、」

 

アラシはすぐに飛びついた。

 

そこから、
会社の仕事とは別に、
『インターネットビジネス』を

副業として
取り組むこととなる。

 

そして、
本業の仕事よりも、
インターネットビジネスに
時間をかけるようになっていく。

 

当然、時間が足りない。

 

もっともっと、
インターネットビジネスに
時間を使いたい。

 

今の生活では
それが難しい。

 

今の会社にいては、
それは出来ないと思った。

 

そしてアラシは、

長年お世話になった
『K』社長の元を離れる決心をした。

 

その頃、知人から
『K』社長の会社と同じような
経営コンサルの会社を紹介してもらった。

 

同じ業種だが、
就業時間には
そこまで厳しくない社風。

 

残業も一切ない会社だったので、
インターネットビジネスに
多くの時間を使えるだろうと思った。

 

『K』社長には感謝していた。

 

もちろん、
今でも感謝している。

 

ずっと憧れていた。

 

ただ、自分の
方向性が変わった。

 

これからは、
自分のやり方で、
自分に合った『起業家』を目指す。

 

こうしてアラシは、
『K』社長の会社を退職した。

 

新たな会社でのスタート。

 

しかしそこには、
思いもよらない展開が。。。

 

『今月いっぱいで
辞めてもらおうと思う。。。』

 

入社してわずか、
3ヶ月での出来事だった。。。

 

第8話 完

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多くの人がお金持ちに憧れます。

しかし、お金持ちには
お金持ちなりの苦悩があります。

また、お金持ちも
色々な種類があります。

一言で「お金持ち」と言っても、
知らない事がいっぱいあります。

それらを理解した上で、
自分に合ったお金持ち像を選びましょう。

そしてそれが決まったら
後は行動に移すのみです。

⇒ 第9話「突然のクビ。人生最悪の日にすべき行動とは」へ続く