第8話「自分が知らなかった新しい起業家を目指す」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

=====================================

「楽しそうに仕事していない」
その言葉の意図とは。。。

 

あれ以来・・・

『J』に言われた言葉が、
妙に気になった。

 

J「アラシ君ってさぁ、
  顔もカッコイイし仕事もデキるけど・・・
  なんか楽しそうじゃないよね?
  ハハハ♪」

 

確かにそれを言われたとき、

「はい、楽しくありません!」
「いいえ、楽しいです!」

という、
どちらも即答できなかったのだ。

 

何か、意味がわからなかったのか。

妙な感覚がした。

 

例えば、

「充実しているか?」

と質問されれば、

「はい、充実してます!」

と即答できたと思う。

 

確かに毎日毎日
朝から晩まで仕事をしていたが、

誰かに命令されて
嫌々しているわけではなかった。

 

「社長になりたい」という
自分の意思でやっていること。

 

日に日に知識とスキルが
上がっているのも実感していたし、

辛くて大変だけども、
間違いなく充実していた。

 

しかし、ではそれが

「楽しいか?」

と言われれば、

おそらく

「楽しくない」

というのが本音だったと思う。

 

部活でやるサッカーは楽しかった。

 

でも、

「仕事は楽しい」

とは言えないと思った。

 

「楽しい」ってなんなんだろうか。。。

 

「仕事が楽しい」というのは、
ありえるのだろうか?

 

アラシは考えた。

 

アラシが勤めていた会社の
『K』社長と専務を
ずっと尊敬していた。

 

仕事もデキるし、

カッコイイ存在。

憧れの存在。

 

でも、
楽しそうに仕事してるかというと、
それは違うと思った。

 

では、『J』はどうか?

 

間違いなく楽しそうに仕事していた。

 

そして年収4億円万円なので、
おそらく当時の『K』社長よりも
収入が上だったであろう。

 

楽しくなさそうに仕事している
『K』社長より、

楽しそうに仕事している
『J』の方が収入が多いのだ。

 

そして時間も
圧倒的に『J』の方があったであろう。

 

また、『J』の周りには、
『J』を慕う
20代30代の若手がたくさんいた。

 

イベント事業を
無償で手伝っているのだが、

みんな楽しそうだった。

 

そのみんなも『J』の側で
ビジネスを学んでいるので、

知識もスキルもハンパない連中だった。

 

「オレだって負けてない。
 能力だってある。

 でも、この人達は
 楽しそうに仕事してる。

 オレは楽しくなさそう。。。

 どっちがいいんだ?」

 

アラシは
何とも言えない違和感を感じたのだ。

 

この違いは何なんだろうか?

 

この答えは・・・

 

実はアラシは

『知らないだけ』という

非常にシンプルなものだった。

 

『知らない』

『無知』

 

これは本当に酷なことなのだ。

 

アラシは何を知らなかったのか?

 

それは、
お金持ちの“在り方”だ。

 

小学校の頃から、
漠然と憧れていた

「お金持ち」という存在。

 

その存在になりたい為に、
どうやったらなれるのか
という知識を詰めてきた。

 

しかしそれが
偏っていたのだ。

 

そもそもの
お金持ちというゴールもあいまい。

 

ゴールがあいまいだからこそ、
プロセスも狭い視野でしかない。

 

アラシが思い描く社長というのは、

起業して、

会社を大きくして、

社員も増え、

M&Aで事業拡大をし、

上場して

不動産をして

資産を増やしていく

という社長。

 

でも、
たとえばこのような社長と同じ収入でも、

カタチ上、法人化してるだけ、

会社も小さい、

社員も少ない、

M&Aに興味ない、

上場に興味ない、

勝手に資産運用される。

 

という自由人(?)がいることを。

 

この事実を、

アラシは当時、
知らなかっただけなのだ。

 

アラシはまず、
このような社長の在り方を

『J』によって知ることができた。

 

そして、
最大の知らない事実は、

アラシ自身が、

『自分のことを知らなかった』

という事実。

 

これがアラシにとって、
実は最大の衝撃だったのだ。

 

確かに、
アラシが社長になるという
夢を持ったきっかけは、

「奥菜恵の結婚」という

とてもつなく不純な動機だった。

 

しかし、
「起業家になる」という選択は、

おそらくアラシ自身の中では、
一番しっくり来ていたものだったのだ。

 

でも、まだ甘かったのだ。

 

誰でもそうなのだが、
そもそも自分自身というは、
そう簡単にわかっている人は少ない。

 

というか一人もいない。

 

「自分を見つけよう」としないと、
自分自身を知ることはない。

 

アラシは
まだまだ知らない世界がある
という事実をまずは知った。

 

次に、
数ある知らない世界(選択肢)の中で、

自分はどこを目指せばよいのか、
というゴールを設定する

という事を始めた。

 

アラシは考えた。

 

自分を見つめ直すという作業は
結構多くの人がやっているが、
答えは意外に簡単に出てくるのだ。

 

だって、
自分が最もやりたい事なんてのは、
理屈ではなく感覚だから。

 

「自分は一体何をしたいんだ?」

その答えは感覚的なものだ。

 

アラシには、
学生時代から付き合っていた彼女がいた。

それは今の妻だ。

 

その当時のアラシは、
彼女との時間は
圧倒的に少なくなっていた。

 

自分は朝から晩まで働いて、

休日も仕事して、

本を読んだりセミナーに行ったり。

 

社長になるためには
仕方ない事だと思ったりして。

 

そんな自分が
カッコイイなんて酔いしれたりして。

 

でも結局は、
本当に何がしたいのか、

真剣に考えてなかった。

 

自分は本当は何になりたいのか?

自分はどうなりたいのか?

自分はどんな生活をしたいのか?

 

確かに不純な動機ではあったが、
『社長』になってどうなりたいのか?

 

年商何億の社長になりたいのか?

名刺に『代表取締役』って書きたいのか?

同窓会で
「オレ、会社作ったんだよね」
って言いたいのか?

 

月収100万もって何したいのか?

月収1000万もって何したいのか?

 

いつも側にいてくれた
彼女には何をしてあげたいのか?

 

今まで育ててくれた親には
どう恩返ししたいのか?

 

アラシは自分に問い続けた。

 

そして、なんとなく見えてきた。

 

アラシはまず、
大切なものを
見失わないようにする事を決めた。

 

それは、
いつも側にいてくれた妻。

 

いつも味方になってくれた家族。

 

いつも支えてくれた友人。

 

これらを一生かけて
大切にする事に決めた。

 

しかし、自分が思い描く
社長を目指すにつれて、

 

現時点で、
間違いなく妻の心は離れていっていた。

 

妻と一緒にいる時間も
少なくなっていたから。

 

「本当に大切な存在を
 見失わないためには
 どうすればいいんだろう?」

 

そのために必要なものは、

やはり
『お金』と『時間』だった。

 

ではそれを
手に入れるための最善策は何か?

 

この順番で考えるようにした。

 

そこでアラシは、
ビジネスのスタイルを
完全に変える事にした。

 

“ギラギラ”した鎧を捨て、
“キラキラ”した衣に変えた。

 

大切な人を大切にし、
楽しく仕事をする事にした。

 

楽しく仕事をした時こそ、
最大のパフォーマンスが上がる時だ。

 

『J』と出会い、
新しい社長スタイルを知り、

そこからは、
研究するスタイルも変わっていった。

 

『J』がやっているビジネスは、
どういうものか。

 

『J』のように、
お金も時間も手に入れて、

 

大切な人と幸せになれるような、
そんなビジネスはどういうものか。

 

ここからは自分で勉強した。

 

色々な本を読み、
色々なサイトを巡回した。

 

するとある日、

『アフィリエイト』

という言葉に出会った。

 

インターネットを使い、
個人レベルでも
大きな収益を上げられるモデルだった。

 

時間も場所も選ばない。

必要な物はPC1台。

 

「こ、これは、、、」

 

アラシはすぐに飛びついた。

 

そこから、
会社の仕事とは別に、
『インターネットビジネス』を

副業として
取り組むこととなる。

 

そして、
本業の仕事よりも、
インターネットビジネスに
時間をかけるようになっていく。

 

当然、時間が足りない。

 

もっともっと、
インターネットビジネスに
時間を使いたい。

 

今の生活では
それが難しい。

 

今の会社にいては、
それは出来ないと思った。

 

そしてアラシは、

長年お世話になった
『K』社長の元を離れる決心をした。

 

その頃、知人から
『K』社長の会社と同じような
経営コンサルの会社を紹介してもらった。

 

同じ業種だが、
就業時間には
そこまで厳しくない社風。

 

残業も一切ない会社だったので、
インターネットビジネスに
多くの時間を使えるだろうと思った。

 

『K』社長には感謝していた。

 

もちろん、
今でも感謝している。

 

ずっと憧れていた。

 

ただ、自分の
方向性が変わった。

 

これからは、
自分のやり方で、
自分に合った『起業家』を目指す。

 

こうしてアラシは、
『K』社長の会社を退職した。

 

新たな会社でのスタート。

 

しかしそこには、
思いもよらない展開が。。。

 

『今月いっぱいで
辞めてもらおうと思う。。。』

 

入社してわずか、
3ヶ月での出来事だった。。。

 

第8話 完

=====================================

多くの人がお金持ちに憧れます。

しかし、お金持ちには
お金持ちなりの苦悩があります。

また、お金持ちも
色々な種類があります。

一言で「お金持ち」と言っても、
知らない事がいっぱいあります。

それらを理解した上で、
自分に合ったお金持ち像を選びましょう。

そしてそれが決まったら
後は行動に移すのみです。

⇒ 第9話「突然のクビ。人生最悪の日にすべき行動とは」へ続く

2015年8月5日 第8話「自分が知らなかった新しい起業家を目指す」 はコメントを受け付けていません。 自分物語