第7話「年収4億27歳起業家の不思議な生活」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

=====================================

始発で出勤して終電で帰る。
1年程こんな生活をしていた。

 

ハードな生活ではあった。

 

ただ、まだまだ年齢も若いので問題ない。

 

何よりも起業家になるためには、
当然の事だ。

 

そう思い聞かせて、
ガムシャラに仕事をしていた。

 

そんな時、
ある男との出会いから、

アラシの考え方に
『ある変化』が生まれる。

 

その男の名は『J』。

 

『J』との出会いは、
会社の先輩からの紹介だった。

 

アラシの勤めていた会社に、
アラシの2個上の先輩がいた。

 

この先輩も非常に能力が高く、
以前、飲食店を経営していたほどの
実績の持ち主だった。

 

ベンチャー企業というのは
そういうもので、
元経営者なんていう肩書きも珍しくない。

 

アラシ自身も
かなり実力をつけていたので、

その先輩とも、だいぶまともに
会話ができるようになっていた。

 

そんな時、
その先輩からあるお誘いを受けた。

 

それは、
その先輩が実はイベント事業もしていて、

そのイベントを
手伝ってくれないかというもの。

 

イベントというのは
主にビジネスセミナーで、

著名な講師をゲストとして招いて、
セミナーを運営するというもの。

 

こうして、
そこのスタッフとして
アラシも参加する事になった。

 

著名な講師と知り合いにもなれるし、
イベント事業の運営や
集客ノウハウ等を学べるようになる。

 

後にアラシの人生を
大きく動かす男『J』は、

そのイベント事業スタッフの
オーナーだった。

 

そのビジネスセミナーは

会社の先輩がMCを務め、
ステージ上で輝いていた。

 

しかし、バックでは、
全て『J』の指揮の下、
その事業が運営されていたのだ。

 

『J』と出会った当時、

アラシは24歳。
『J』は27歳。

 

『J』はその時、
既に月収3000万円。

年収は4億円との事だった。

 

「27歳で年収4億??」

 

アラシは衝撃を受けた。

 

『会話をすればその人の凄さがわかる』

というのはよくある事だ。

 

アラシ自身も
ベンチャー企業との社長と
何度も会った事があるので、

その感覚は研ぎ澄まされていた。

 

その中でも、
やはり『J』は別格だった。

 

話をしただけでそれが分かる。

 

聞けば『J』は、
某外資系戦略コンサルティング会社で

入社1年目で全国5位の営業成績を収め、
入社2年目には退職して
起業した経歴の持ち主。

 

年収4億の内訳は

経営コンサル
インターネットビジネス
貿易

等で、
収益を上げていた。

 

正直、その内訳を聞いても、
当時のアラシでは理解が出来なかった。

 

しかも恐ろしいのが、
自分1人でほぼ回していたので、
社員はいない。

 

コンサル料金が
月額数百万円レベル。

 

クライアントの中には、
誰もが聞いたこともあるような
超有名企業もあった。

 

イベント事業も裏方で運営する程度で、
スタッフも『J』を慕う若者だけ。

 

スタッフへの給料も発生してない。

 

間違いなく『J』は化け物だった。

 

しかし、
アラシが最も衝撃を受けたのは、

今まで自分が
思い描いていた社長像と

『J』はまるっきり
違っていたことだった。

 

例えば『K』社長。

 

時計は高級時計。

スーツも高級。

車も高級車。

マンションも高級マンション。

 

アラシの天敵(笑)、
サイバーエージェント藤田社長も

同じような感じだろう。

 

堀江さんは
ファッションは適当だったが(笑)

 

当時、メディアに登場していた
数々の起業家達は、

会社形態は、
M&Aを繰り返し、上場企業となり、
社員も数千人

という大企業の社長だった。

 

でも、『J』はどうだろう?

 

『J』に会うときはいつも私服。

 

夏に会う時はTシャツに短パン。
このへんは堀江さんと同じだがww

 

住んでいるところは、
そこまでの高級マンションではない。

 

確かに広かったが、
事務所と兼用しているため
スペースが大きかっただけ。

 

事務所と言っても
そんな堅苦しいものではなく、

仕事スペースがあるというようなもの。

 

法人化していたと思うが、
『J』から名刺をもらったことはない。

 

「社長」という感じもない。

 

ただ、『J』という個人で
ビジネスをしているようなもの。

 

社員もいない。

事務所に毎日通うわけでもない。

平日と土日の区別もない。

 

毎日休みとも言えば毎日休みだし、
毎日仕事と言えば毎日仕事とも言える。

 

当時アラシが
熱心に勉強している時、

あるフレーズを
見つけた事を思い出した。

 

『社長は不自由人』

というフレーズ。

 

社長は会社を大きくし、
年商が上がれば社長の年収も上がるが、

社員が増えれば増えるほど、
その責任は圧倒的に増えていく。

 

社員はもちろん、
社員の家族まで背負わなければいけない。

 

華やかな生活に見えるようで、

実は社長は
不自由で悲しい存在。

という意味だった。

 

たしかに
アラシもそれは覚悟していた。

 

社長になるという事はそういうこと。

 

アラシ自身も、
そういう面も覚悟しながら、

社長になってやる

という野望を持っていたから。

 

でも、
目の前にいる『J』には拍子抜けだ。

 

明らかに『自由』だから。

 

確かに社員が
何千人いるわけでもない。

 

というかゼロ。

 

でも年収4億。

 

年収4億円なんてのは、
通常の企業社長でもありえない額だ。

 

そして、
そんな『J』にアラシは、

人生を激変させる
言葉を投げつけられる。。。

 

J「アラシ君ってさぁ、

  顔もカッコイイし
  仕事もデキるけど・・・

  なんか楽しそうじゃないよね?

  ハハハ♪」

 

・・・

 

アラシの頭の中に、

一瞬「?」が浮かんだ。。。

 

そして、この言葉が、

後にボディブローのように
効いてくるのだった。

 

「仕事が楽しいって何?」

 

アラシにとって、
実は考えた事もないこと。

 

そしてそれが、

今後のアラシの
生き方、在り方、ライフスタイル。

全ての基準になっていくのだった。

 

アラシにとって、
新しいステージの幕開けだった。

 

第4話 完

=====================================

実は人間は、自分の事を、
全て理解してるわけではありません。

自分がどういう人間なのか。
自分がどういう人間になりたいのか。
自分が本当にやりたい事は何なのか?

実はわかっていないし、
定まっていません。

そのため、
定まっていない目標のため、

努力している事が、
実は空回りになっている事が多々あります。

そしてその空回りは、
自分だけでなく、周りの大切な人にも
被害を与えている事もあります。

その事に、早く気づかなければいけないし、

そのために、多くの環境に触れて、
多くの情報を入手しなければいけません。

⇒ 第8話「自分が知らなかった新しい起業家を目指す」へ続く

2015年8月5日 第7話「年収4億27歳起業家の不思議な生活」 はコメントを受け付けていません。 自分物語