第6話「西新宿で始発から終電まで、起業家を目指して猛勉強」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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衝撃を受けた奥菜恵の結婚。
憎きライバルはサイバーエージェント社長。

 

憧れだった『K』社長に誘われて、

アラシは、『K』社長の経営コンサル会社に
就職する事が決まった。
こうして、
アラシの社会人生活が始まった。

 

オフィスは新宿西口の高層ビル内。

 

ベンチャー企業の中でも
異例の環境の事務所。

 

この企業の勢いを
そのまま物語っていた。

 

この会社は、
『K』社長と専務の2人が
実質売上を作っていた。

 

アラシはこの会社で、
ビジネスのイロハを全て学んだ。

 

『K』社長や専務に
同行する事が多かったので、
クライアントもそのレベルの人達ばかり。

 

ベンチャー企業だったので、
相手も20代30代の社長が多かったが、

大きな会社との取引は、
相手も50代60代の社長の時も多々あった。

 

そんな中、
『K』社長も専務も30代前半。

 

年配社長が相手でも一歩も引かない。

 

むしろそういう人達が、
『K』社長に頭を下げる。

なんともスゴイ光景だった。

 

そんな姿を何度も見せ付けられ、
やはり男として魅力的に映る。

 

そしてアラシ自身も
いつかはこうなりたいという気持ちが、
日々大きくなっていった。

 

アラシのような新人は、
とにかくその2人の
サポートをするのが仕事だった。

 

アラシは大学に通っていたので、
それなりにPCは触れたのだが、

ビジネスに通用するレベルではない。

 

というようりも、
この会社のレベルがハンパなかった。

 

アラシは今でも
当時のレベルが高かった事を認めている。

 

1年目からこの会社に入社したからこそ、
今の自分があると、断言できるのだ。

 

最初の頃は、
とにかく『K』社長と同行。

 

打合せや商談に同席し、
隣で議事録を取る。

 

はじめは、
ノートとペンでメモをとり、

事務所に戻って
ワードの報告書を作る。

という流れだった。

 

しかしある時、
その仕事を見ていた専務が、

 

専「アラシさ~、
  そんな仕事のやり方してたら、
  効率悪いだろ~」

 

・・・

 

ん?

どゆこと?

 

アラシには意味がわかない。

 

アラシがキョトンとした
表情をしたのを察した専務は、

 

専「最初っからPCでやればいいじゃん」

 

・・・

 

今度は意味はわかった。

 

でもすぐにアラシは思った。

『それ、無理でしょ』

 

要は、
議事録を取る段階から
ノートPCでメモを取り、

事務所に戻るときには、
そのPC上でのメモを元に、
報告書にまとめるという事。

 

それは分かる。

 

ものすごく効率的だ。

 

それも分かる。

 

でも無理でしょ。

 

人が喋ってる内容を
ブラインドタッチで追いつくなんて、

無理でしょ。

 

しかも、
『K』社長のトークは
超高速マシンガン。

 

それに追いつくなんて、
絶対に無理でしょ。

 

しかし、
専務は言ったきり。

特にそれ以上のアドバイスをしないし、

当然、
それを取りやめるような雰囲気もない。

 

つまりは、

「つべこべ言わずやれ。
出来ないならお前はその程度。」

 

そんな空気になっている。

 

そう、専務は、
鬼の指導者だったのだ。

 

こんなのはまだ序の口。

 

専務の恐ろしさは、
その後もアラシを痛みつけた。

 

専務の教育は、
まさに『詰める教育』

 

しかし、手は一切出ない。

全て言葉。

言葉責めだ。

 

とにかく厳しい。

 

とにかくアラシを詰める。

 

詰める。

 

アラシは手も足もでない。

 

詰める。

 

アラシは既に
リングの端っこまで来てるのに。

 

とにかく詰める。

 

もう後ろはコーナーだ。

 

でもまだ。

 

まだ詰める。

 

まだまだパンチが飛んで来る。

 

アラシは倒れる。

 

もう意識はない。

 

でもまだ詰めている。

 

薄れる意識の中でも、
まだまだ詰めているのが分かるが、

意識もうろう状態で、
もう何を言ってるかはわからない。

 

そんな感じが
日常になっていた。

 

専務がアラシの直属上司だったので、
こうやって毎日教育してもらっていた。

 

専務もNo.2ではあるが、
他の会社であれば社長にもなれる実力。

 

それを『K』社長を担ぐために、
参謀役として支えていたのだ。

 

専務もとにかく化け物だった。

 

人を引きつける圧倒的プレゼン力。

パソコンスキルも圧倒的。

ワード、エクセル、パワポ、フォトショップ等。

 

様々なスキルがあり、
資料も広告等も全て自分で作れる。

 

簡単なホームページさえも自分で作れる。

 

そんな専務の
鬼の教育があったからこそ、

アラシは急速に成長していった。

 

当時のアラシは、
とにかく専務から盗んだ。

 

専務の作った
資料データを会社から抜き取り、

自分でも作れるようにイジリ倒した。

 

また、専務は恐ろしいほどの勉強熱心。

 

それは当然。

彼の能力は
そのような努力の結晶だったのだ。

 

専務のデスクの棚に
並べられたビジネス書を

アラシもこっそり読み、

自分でも書籍を購入し、
セミナーにも通うようになった。

 

こうして、アラシの能力は、
間違いなくレベルアップしていった。

 

先ほどの議事録の仕事も

1ヶ月もしないうちに、
アラシはブラインドタッチをマスターした。

 

『K』社長のマシンガントークに
追いつくように、

アラシ自身も
高速マシンガン・ブラインドタッチを
習得していたのだ。

 

その特訓のおかげで、
今ではメルマガやブログの執筆は、
瞬殺で終わらせる事が出来ている。

 

そしてこの頃、
アラシにはライバルがいた。

 

ライバルというか、
恋のライバルというか。

 

サイバーエージェントの
藤田晋社長だ(笑)

 

アラシの大好きな
奥菜恵を奪ったにっくき恋敵。

 

『渋谷ではたらく社長の告白』

という本がある。

 

藤田社長が、
イチから会社を作り
上場するまでの道のりをまとめた書籍だ。

 

ライバルの素性を知るためにも
アラシはその本を読んだ。

 

そこには、
藤田社長の凄さが物語られていた。

 

「こりゃ、すげえなぁ。。。」

 

特にアラシが
感銘を受けたのは、

藤田社長がとにかく
鬼のように働いていたこと。

 

藤田社長は、
一旦、会社員生活をして、
起業したパターン。

 

会社員のころは、
所属会社のトップ営業マン。

 

アラシは自分の境遇と重ねてみた。

 

どうやったら今の自分の会社で
目立つ存在になるか。

 

少数精鋭のベンチャーだったため、
アラシには同期がいなかった。

 

同期の敵はいなくても、
敵は他営業マンであったり、
専務や『K』社長だ。

 

この本に、
こんなことが書いてあった。

 

新人時代から、
社内で信頼されるためには、
圧倒的に仕事をするしかない。

 

たとえば、
始発で出社して終電で帰宅する。

 

非効率的かもしれないが、
新人で圧倒的成果を上げるには

それくらいやらなければいけない。

 

・・・

 

「ほ~ぅ、
 そうかそうか藤田くん。

 君がそんな事言うなら
 やってやろうじゃないか。

 始発で行って終電で帰る?

 なかなかやるじゃないか。

 でも藤田くんにできて
 俺にできないわけはない。

 やってやろうじゃないか。」

 

負けず嫌いのアラシ。

 

そうやってアラシは、
始発で行って終電で帰る

というスタイルをやってみた。

 

始発で行っても
事務所が開いていないので、

ビルの1階の
エクセルシオールで朝食。

 

購入した本や
日経新聞を読む時間に当てるのだ。

 

夜は残った仕事と、
資料作成等で
パソコンをとにかくいじっていた。

 

休日もセミナーや交流会で勉強。

 

毎日毎日働いていた。

 

でも、アラシにとって
全然苦ではなかった。

 

むしろ充実感がいっぱい。

 

中学から大学まで、
ずっと何かに打ち込んできた。

それがたまたま
サッカーだっただけで。

 

逆に、
そのように追い込まない
生活が考えられなかったから。

 

生きてるって
実感するような生活だ。

 

「こんだけ頑張っていれば、
 いつか必ず起業家になれる。
 いつか必ず報われる時が来るから。」

 

そう思って毎日毎日仕事をした。

 

間違いなく同年代の人間よりかは
知識もスキルも上がっていた。

 

こうして、
夢に向かって
ガムシャラに頑張っていたのだが、

ある日、
その生活に迷いが生じる時が来る。。。

 

アラシにとって、
『K』社長は自分の人生を変えた存在。

 

今でもアラシは
『K』社長を尊敬して止まない。

 

ビジネスの世界では、
間違いなく化け物的存在だ。

 

しかしアラシはこの後、
東京でもう一人の
『化け物』と出会う。

 

もちろん、
その人との出会いも、
アラシの人生を大きく変えたのだ。

 

第6話 完

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目標の人物に近づくために、
ガムシャラに仕事する。行動をする。

後にそれではダメだったと気づくのだが、

まったく行動しないよりかは、
当然マシでしょう。

その時の行動が
この後の成果に確実に繋がります。

ブラインドタッチ一つと取っても、
反復作業で完全にマスターする事が出来ます。

⇒ 第7話「年収4億27歳起業家の不思議な生活」へ続く

2015年8月5日 第6話「西新宿で始発から終電まで、起業家を目指して猛勉強」 はコメントを受け付けていません。 自分物語