第3話「人生最大の迷走。両親への恩返しを決意する。」

途中からの方は、はじめからどうぞ♪
⇒ プロローグ「事務所はスタバ、社員は妻、職業はオーナー」

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中学生活の全てをサッカーに捧げ、
学力は順調に下降していった。

 

中高一貫教育のため、高校受験がなく、
自然と高校へ進学。

 

引き続きサッカーに
青春を捧げる日々が続く。

 

高校の部活も、
中学の頃から変わらないメンバー。

 

そのため、アラシは高校1年生から
またレギュラーとして活躍していく。

 

しかし、
徐々に変化が。。。

 

部員が少しずつ減っていくのだ。

大学受験の勉強をするため。

 

塾に通いだし、
練習を休む者。
退部をする者。

 

こうして少しずつ、
アラシの日常が変わっていった。

 

好きな事に没頭しているのに、

それが少しずつ、
崩れていくような気がした。

 

アラシにも迫られていたのだ。

大学受験というものが。

 

アラシの高校では、
高校1年の夏頃に、
早くもざっくりとした進路が決められる。

 

理系にするか。

文系にするか。

それを決めなければいけないのだ。

 

「おいおい、
 そんな大事な事、
 もう決めなきゃいけないのかよ。。。」

 

アラシにとっては酷な話だ。

 

今までずっと
サッカーに打ち込む事により、

学力から逃げていたのだから。

 

でもアラシにだって実はわかっていた。

 

それは逃げてるだけ。

自分と向き合うと怖くなるから。

 

サッカー選手になんか
なれるわけないのだから。

 

自分が通っているのは
県下No.1の進学校。

 

いつか、学問に関して
向き合わないといけない時が来ると。

 

それがもう
高校1年の夏に来てしまったのだ。

 

高校2年からは、
理系のクラスと
文系のクラスに分けられる。

 

だからどっちに
行きたいかを決めろと。

 

アラシは悩んだ。

 

理系に行ったら
どういう人生を送るのか。

文系に行ったら
どういう人生を送るのか。

 

16歳のアラシには
さっぱりわからなかった。

 

では、
アラシの周りの友達はどうだったのか。

これもアラシには酷な話だった。

 

アラシの周りの友達は、
ほとんどがお金持ちの息子ばかり。

 

医者や弁護士や、
一族経営の社長など。

 

となると恐ろしいのが、

医者の息子

将来は医者

医学部志望

理系

 

弁護士の息子

将来は弁護士

法学部志望

文系

 

というように、
簡単に進路が決まるのだった。

 

理系=医学部志望

文系=法学部志望

という、
なんともハイレベルだが
シンプルな進路の決め方だった。

 

さらには、
こんな会話も聞こえてきた。

 

「俺、東京行きたいから東大行く。」

「あ~、俺はどっちかっつったら、
関東よりも関西に住んでみたいんだよな~
だから京大にしよ~!」

 

東大も京大も
住みたい場所の
「おまけ」に過ぎないようだ。

 

彼らのようなエリートの息子というのは、

もちろん思春期なりの
親への反抗はあるが、

このレールに敢えてそむく者はいない。

 

それが人生において、
最も効率が良いと思っているかだ。

 

ある意味、
「自動的にお金持ちになるレール」だ。

 

だから自然とそれにむけて
勉強をするようになっていった。

 

しかし
両親が地方公務員のアラシには

そのような
自動的にお金持ちになるレールは無い。

 

ただ、アラシには、
明確な将来の夢はなかったが、
唯一の『基準』があった。

 

それが、
「お金持ちになる」事。

 

しかし当時は、実際に、
『お金持ちの職業』というのもが、

アラシにはわからなかった。

 

理系に行けば
医者になってお金持ちになれる。

文系に行けば
弁護士になってお金持ちになれる。

 

そんな程度の
狭い狭い選択肢。

 

だとしたら、

「それ以外の職業はどうなるんだろう?」

「その学力がなかったらどんな職業につくのだろう?」

 

そうなると、

「きっとお金持ちにはなれないだろう?」

「だって両親を見ればわかるじゃん。」

 

じゃあ、

「俺は何すればいいんだ?」

 

アラシは将来について
初めて悩むのだった。

 

小学校の頃から、
なんとなく思い描いた
「金持ちになりたい」という理想が、

この時点で見えなくなっていたのだ。

 

周りの友達は
比較的簡単に進路を決めていく。

 

でも、アラシは
いつまでたっても決まらない。

 

考えるのがイヤだから
逃げるようにサッカーをする。

 

しかし、
サッカー部の友達も

一人、また一人と、
塾に通うようになり、

練習に来なくなる。

 

アラシは焦った。

でも考えたくない。

 

アラシの人生の中で、
最も迷走していた時期だったであろう。

 

親はいい大学に入ってほしい。

だってそのために
中学受験をさせたようなものだから。

 

「いい大学って何?」

 

アラシはその答えを見つけられない。

大人も明確に教えてはくれない。

 

将来が決まらない人というのは、
「決まらない」のではない。

 

将来の
『明らかに惨めな自分』に
なりたくない

というだけの話だ。

 

三流大学に行く人間は、
三流の人生しか待っていない。

 

国が用意している
レールというのはそういうものだから。

 

そこでアラシは

親とも相談たが、
またしてもここで、
サッカーに逃げることにする。

 

その当時のアラシには、
人生の充実はサッカーしかない。

 

でもサッカー選手にはなれない。

そんな事はわかっている。

 

だがとりあえず
大学でもサッカーをしたい。

 

中学高校と同じように、
毎日毎日サッカー漬けの生活をしたい。

 

それこそが、
“今”の自分にとっての

人生そのものだから。

 

ということで、
関西の国立大学を受験する事に。

 

その大学も、
世間一般では名門。

 

しかし、
県下No.1の進学校からは
劣等生が行く大学だった。

 

その大学であれば、
サークルのような
チャラチャラしたものではなく、

部活として真剣にサッカーがやれる。

 

この時期、アラシは、
人生で一番、両親と揉めた。

 

子供ながら
親への罪悪感を感じていた。

 

自分のために
熱心に教育をしてくれ、
レールを引いてくれた両親。

 

しかしそのレールを、
自分からはみ出すことを選んだ。

 

それなのに、
はみ出した先のレールを

自分で見つけることも
作ることもできない状態。

 

情けない。

ただただ親には申し訳ない。

 

だからこそ、
大学では自分で
何かを見つけるしかないと思った。

 

その頃から、
両親に対しての孝行心が強くなる。

 

反抗期の時期も過ぎ、

自分の無力さを改めて知り、

親の愛情が再確認でき、

親への罪悪感を痛烈に感じ、

 

そこで
親孝行が芽生えるようになった。

 

「お金持ちになりたい!」

 

医者や弁護士になれなかったら
お金持ちにはなれない。

 

でも、それ以外の方法は
あるかもしれない。

ほんのわずかだが、
そんな期待をしていた。

 

それをなんとか大学で見つけよう。

 

サッカーに打ち込む事しか
できない自分だが、

「お金持ちになる方法」が

見つかるかもしれない。

 

そして、将来はお金持ちになって、

ここまで迷惑をかけて両親に
恩返しをしてあげたい。

 

小学校の文集で漠然と書いた夢。

「お金持ちになりたい!」

 

これに

『両親への恩返しのために』

という
明確な動機が付け加えられたのだった。

 

その夢に対して、
明確な道筋が
この当時はまだ見えてなかったが、

大学でアラシは、

“ある人物”との出会いから、

『お金持ちへの道』が
開かれるようになるのだった。

第3話 完

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学生時代は好きな事に没頭し、
大人になるにつれてそれがなくなります。

実はそれは、
好きな事とビジネスを繋げる方法を、

知らないだけ。

学生時代だけでなく、
大人になった現在でも

「知らない」が故に、
自分の可能性を狭めている人が多いでしょう。

そして、
ビジネスでお金を作るというのは、

基本的な構成としては
「人の役に立つため」

大切な誰かのために、
考える、行動する事によって、

お金を生み出すアイデアが出たり、
仕組みを作る事ができるようになります。

⇒ 第4話「完全なる敗北。そこに現れた『お金持ち』」へ続く

2015年8月6日 第3話「人生最大の迷走。両親への恩返しを決意する。」 はコメントを受け付けていません。 自分物語